キャラの名前を考えるということ
こんにちは、作者のここグラです。
さて、唐突ですがみなさんはキャラの名前を考えるのって好きですか? 私は普段は「河澄のり子のこころ旅~心の闇との戦い~」という推理小説を書いているのですが、大きく分けると本編とショートエピソードです。
殺人事件を取り扱う本編を書き、日常を取り扱うショートエピソードを2つ書く、このローテーションで回しているわけです。そして、ショートエピソードの2つ目のあとがきで、直近の本編で登場した新キャラの名前の由来を説明しております。
ここまで書けば分かるとは思いますが、私はキャラの名前を考えるのが……好きです、というか、大好きです!! 上記のようなことをしているのも、半分は私の自己満足です(笑)。もちろん、その事件の特色を反映させたり、時に推理の材料にしたりと実用的な面もありますが。
もちろん時間はかなりかかりますし、悩みもします。考えた名前をネット検索にかけて、同じ名前の有名人やキャラがヒットすると「また考え直しか~」となることも珍しくありません。でもですね、不思議と楽しいんですよ。その事件に登場する新キャラの名前を羅列したリストを見るとですね、充実感が湧くんです。
理由ははっきりとは分かりませんが、おそらくは「キャラに命と個性を吹き込めるから」だと思うんです。小説は漫画と違って基本文章のみです、書籍化すれば挿絵もありますがここは小説サイトですし、それでもやはり文章がメインです。つまりは、文章でキャラに命と個性を吹き込まないといけないわけです。
このキャラはこんな容姿だ、こんな性格だ、こんなことをしてきたんだ。文章でそう表現してキャラに個性を吹き込んでいくわけですが、そのキャラを表現するのに一番多く使うのは確実に名前ですよね? 上記の私の推理小説の主人公の河澄のり子を描写する時も、一番多く使われるのは「のり子」という単語です。
だから私は、名前を付けるという作業に妥協したくないんです。その名前を聞いただけでこんなキャラだ、あの事件に登場してこんなことをしたんだ、そうイメージ出来る程の魅力をそのキャラに持たせたいので、そのキャラの看板的存在である名前にはしっかりと意味を持たせたいのです。
世の中の有名な作品に出てくるキャラも、調べてみるとこんな由来があるのかと感心するモノがたくさんあります。それに比べれば、私のネーミングセンスなど未熟にも程があるとは思います。それでも、それを大切にしたいという気持ちは変わりません。
作家の方々のキャラの名前に対するスタンスや考えは千差万別です、今回のはあくまで私のスタンスであり考えです。ただ、もしキャラの名前を考えるのに悩んでいる方がいたら、その人の一助にされたら幸いです。あなたはそのキャラにどういう命と個性を吹き込みたいのか、そう考えると見えてくるモノもあると思いますよ。