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スキル


        

「助けてください」


ダイスケは懇願した。


金は無い

服も持ち物無い

この世界の常識も知識も無い。


助けを求めるしか無い。


もう、不安でいっぱいだった。


「どうする?」


ケンと呼ばれるリーダー勇者は皆に訪ねた。


「怪しい事はそうだけど実害は無さそうだしこのままでは可哀そうだ」

盗賊風のアラブ系若者は言った。


「嫌よ、関係したくないしキモイ、生理的に無理、

ダンジョン内なんだから自己責任だわ」


ムネタイラさん・・・ひどい。


「聖職者とし見捨てる事はできません。

悪意が無く敵対して無いなら助けるべきです」


さすが女神さま、先ほどは乳デカ女と暴言お許し下さい。


あー胸も最初から変わらずユサユサと揺れております。


考えてみると股間の不適切な暴走は貴方のせいでは・・・


「目つきがやらしい」


ムネタイラさんオヤジに恨みでもあるのですか??


女ならラッキースケベで男は変質者、


同じ故意でない露出で当事者、

恥ずかしい思いで消え去りたいのに・・・


「とりあえず外まで送ってギルドに報告でギルドカードを発行して貰おう」


ケンは言った。


そういえば彼らの上にメニュー表示が出てる。


多分、さっき全鑑定LV1を取ったせいだろう。


見つめて点滅させて確認してみる。



 ケンドリック アルファード ブリトニック/人間族 19歳 オス


   称号 :  勇者 


   職業 : 戦士 僧侶 精霊士(土)  


   ????????????



あれ? 下の項目は???表示って事は・・・


多分レベルか熟練度か何かのせいでまだ見えないだろうか?


「ケンさんって、

ケンドリック アルファード ブリトニックと言うんですね、

 勇者の称号って なんですか?」


単純に疑問に思い聞いてみた。


((((「え!!」))))


「えーー!! ブリトニックって何よ!!??」


「アルファードってミドルネームなの?」


「勇者って どうゆう事なんだ?」


三人は同時に声をあげた。


ケンは困った顔して俺に鋭い視線を投げかけた。


「どうゆう事か説明して貰いますよ」


「えっと・・・

ギルドカードで名前とかステータス確認できるのですよね」


「ええ」


「だから、メニューでそれが出来ると思いまして見てしまいました。

すいません」


「えっ、て、そのメニューと言う能力で相手の情報を覗けるんですか?」


「はい、全てでは無いですが・・・そんな感じです」


他の三人は「メニューって何?」ていって小声で会話してる。


終った。


怪しさ全開で疑われてる。


不味いここで見捨てられたら金も靴も無しでどうしろと・・・


「こちらの女性の能力を見て貰えますか?」


そして、巨乳僧侶に向かって確認した。


「はい、どうぞ」


しっかりと躊躇いもなく答える声は凛とした良い声だった。


自身の行いに恥ずべき事は無いのだろう。


メニューを開き確認した。


 レイチェル ホワイト / 人間族ドワーフ 19歳 メス



  称号 : 処女 聖女


  職業 : 司祭  精霊士(水)


????????????


「レイさんは レイチェル ホワイトさんと言うのですね」


「人間族のドワーフってなってますがハーフですか?」


「クォーターです。」


「称号は聖女で職業は司祭と水の精霊士ですね。」


「聖女?!」


聖女の文字を見てると点滅して、ページが変わった、

あ、全鑑定って説明文も出るんだ!


聖女 : 5世代以上の聖職者の家系に現れる、特殊称号。

     聖魔法、回復魔法の効果に増加修正。

     不死に対しての攻撃&防御力増加修正。

     魔力の成長増加修正がある。

     処女を失うと喪失する。


なるほど・・・


でそのまま説明文を全文読み上げた。



顔を真っ赤にして震えるレイチェルさん??


あー


処女をばらした。


「あなたは女性に対して!!」


目に見えない程の高速ビンタが頬を襲った。


一瞬で意識を失い、体は一直線に5m程吹き飛んだ。





「聖なる光よ この手に集いて、その傷を癒せ!ヒール!」


気がつくと白い光を帯びた手が頬と首を撫でていた。


首の痛み、頬の痛みが消えていく。


「すいませんでした。まさかここ迄弱いとはわかりませんでした」

レイは申し訳なそうに言った。


「首が折れてましたから今は首を動かさないでください」

膝枕で頭を固定され回復呪文を受けていると、

突然、ピッ、と電子音がなった。


しかし、誰もその音が聞こえてない雰囲気だった。


もしや、と自分のメニューをを確認すると、


スキルに

?根性?

?回復呪文?、

?無詠唱?と

?格闘?が新しく表示されていた。


多分、体で経験するとこの「スキル」は現れるのかも知れない。


着ているローブは僧侶ローブとなっていて、


防御に10

魔法防御、回避に+5


が追加表示されていた。


?根性?に注目した。


説明と習得1Pが現れた。


説明を選ぶ。


根性 : HPがゼロになるとHP、SP、MPが1になり復活する。

     (一日に一度しか使えない)

     低レベルでHPが1になる経験をすると覚える事がある。


あ~~HP1になったんだ~~


女性のビンタで異世界で一度も戦闘せず死にそうになったんだ~~


惨めすぎる・・・


「人が死ぬと生き返らせれる魔法はこの世界にあるのですか?」


「えっと・・高レベルの司祭でできる方はあったそうですが、

現在では魔法では使われてないと思います」

レイチェルさんは視線を泳がせながら答えた。


「そうですか・・・」


「本当にごめんなさい、

まさかこれほどHPが少ないとは思いもしなかったので・・・」


「LV1だと普通はHPはどれくらい何ですか?」


「20前後ですね」


「HP7だとどれくらいなんですかね?」


「7だったのですか本当に殺してしまう状況だったんですね

・・あ、13歳くらいでしょうか」


年齢3倍だもんね、

オッサンだと魔法がある世界で余程の事がない限り、

肉体強化されてHP100ぐらいあるんだろうな・・・


罪は無いし仕方がないと思える。


「気にしないで下さい、多分、私が例外なんですよ」


「ローブを着てなかったら、

死んでいたので助かったのはレイチェルさんのお陰とも言えます」


「ローブの方はお詫びの意味を込めて差し上げます。どうぞ貰って下さい」


あーーそうですよね。


加齢臭、股間臭の付いた服はもういらないですよね・・・


へこむはーーー


「回復魔法とはどういう風に覚えるのでしょうか?」

 

「ギルドカードで能力値を確認して、

僧侶の職業を選択し師について半年ほどで習得できます。


その後高レベルの呪文は自分で練習、

ダンジョンで経験を積み習得となります」


回復魔法を確認した。


 回復魔法 : 体の不調、怪我、石化、呪い、死、灰状態を回復。


死どころか灰状態でも回復できるのか・・・

でも相当高レベルの話しなんだろうなーー。


習得も1Pだしこれは取った方が良いだろう。


後、「無詠唱」は異世界転生物では定番のチートだから、

これも取った方が良いだろう、


何より、呪文の文章を覚えるの面倒、


30歳過ぎたら新しい事そんなに覚えれないよ。


間違えたらハズいし発動しなければ致命的結果になるかもしれない。


3Pは今のLVでは大きいがこれも選択でスキル4Pを使い習得した。


早速、メニューで確認。


僧侶が職業に加わった。


あー、ニート卒業良かった。


8重苦になるところだった、危ない危ない。


僧侶を調べる。


僧侶: 回復呪文を専門に使う職業。知力に成長修正あり。


回復魔法も選択したら表示が回復魔法LV1と変わった。


調べると


回復魔法LV1: ヒール(2MP) キュアコンディション(2MP)


と表示されさっきの表示はもう現れなかった・・・


これ全部その時に説明文確認しておかないと、

その知識が二度と手に入らない可能性があるな。


スキルと使う時は慎重に行こう。


「大丈夫ですか、もう少し回復しましょうか?」


あれ、一回で7ぐらい回復しないのか??


ヒールを調べる


ヒール: 対象のHPの約20%を回復する。


あ!7だと1・4で0・4は四捨五入で1しか回復しないんだ、

呪文を唱えようとしているレイチェルさんを止めて。


「あ、申し訳ないので自分で回復します」


どうせ試しに使ってみたかったのでヒールと念じて手を首に充てる。


光りが出て回復した。


自分のHPをみたらHPが5/7と表示された。


あ~~約だから1~2であがるのか?


と呑気に考えてると。


((((「なにそれ無詠唱!!!}))))


「LV1だよね」


「僧侶だったの!!!???」


「訳わからん」


恐ろしいほど驚きまくった剣幕で聞いてきた。


「え~~と、

レイチェルさん回復魔法体験させて貰ったのでスキルで覚えました」


(((((((「スキルって何!!!???}))))))


完璧にハモって絶叫した3人だった。




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