039 泡沫の夢~微睡は過去の彼方へ~
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――夢を、見ていたのかも知れない。
それは、子供の頃の情景だ。
セクス家の長男として産まれた僕は、次期当主に相応しい存在となるべく、日々鍛錬に勤しんでいた。
8才の時も。
9才の時も。
10才の時も。
12才の時も。
13才の時も。
14才の時も、ずっとずっと。
僕は黙々と、剣を振るっていた。
無駄な事は何も考えない。
言われたままに。
命じられたままに。
僕はただ――ひたすらに剣を振るう木偶であった。
父、シェイク=セクスは僕のこの在り方を良しとしていたし、周囲だってそんな僕を褒め称えてくれた。
正しい事をしているのだという、実感があった。
けれど――
胸の中には、いつも隙間風が吹いていた。
『――ねぇねぇ。聞いてよ、兄ちゃん!』
弟が、僕の名を呼んでいる。
何時でも何処でも僕の後を付いてくる弟。
何が楽しいのだろうか……。
無口で仏頂面な僕に、弟は良く話し掛けてきた。
適当な相槌を打つと、それだけでアイツは喜んでいたな。
……良く分からない、弟だ。
そう言えば、この時はまだオルガの奴は僕の事を慕ってくれていたんだよな。
……この時は?
……いつから僕達は――互いを忌避する様になったのだろう?
何か――忘れている事が――ある様な気が――
「!」
疑問は波となり、夢からの覚醒を促した。
駄目だ。
まだ目覚めてはいけない。
僕はまだ――何も答えを出しちゃいないんだ。
思い出さなければッ!
でも――
『助けて……ッ、助けてよ、お兄ちゃん……ッ!』
僕は――僕は――
◆
「僕は……」
気が付けば、見知らぬ場所で倒れている自分がいた。
迷宮の中、か?
身を起こすと同時に、顔に付いた砂利が零れる。
壁に付いた光苔のおかげで、洞窟の中は仄かに明るかった。
「!?」
立ち上がり、改めて周囲を見回すと、自身の周りに相当数の魔物が倒れている事に気が付いた。
どの魔物も、その身を切り裂かれて絶命している。撒き散らされた血の量は凄まじく、絶命した後も死骸を弄んだのだろうという事が予想出来た。
あまりの凄惨な光景に、思わず眉を顰めてしまう。
一体誰がこんな事を……?
疑問は尽きないが、一つだけ確かな事がある。
この量の魔物に襲われたら、無防備な僕は間違いなく死んでいたという事だろう。
という事は、この光景を作り出した何者かは、僕を助けてくれたという事なのだろうか?
「……ステータス・オープン」
――――――――――――――――――――――――――
[ピストン=セクス LV.28]
【種族:人間】【クラス:魔剣士】
総戦力:1270
生命力:310/310
魔法力:130/130
攻撃力:240
防御力:205
素早さ:210
賢 さ:125
幸 運:50
スキル:剣術LV.3 性魔術LV.2 火属性魔術LV.2
魔法剣LV.2 身体強化Lv.1 解析LV.2
術技:【性】リリス 【火】ファイアー・ボール
【性】ティエス【火】ボルケイノ
――――――――――――――――――――――――――
……生命力は減っていないな。
念の為に開いてみたが、不審な点は何処にも無い。
――このまま此処にいても仕方が無い。
兎に角、今は先へと進む事にしよう。
お読み頂きありがとうございます\\٩( 'ω' )و//
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