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039 泡沫の夢~微睡は過去の彼方へ~

ジャンル別日間6位になってました!

ブクマや評価等、ありがとうございます(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)!!


感謝の本日、2話更新!


何処までいけるか分かりませんが、変わらぬ応援を宜しくお願い致します◝(⑅•ᴗ•⑅)◜..°♡


 ――夢を、見ていたのかも知れない。


 それは、子供の頃の情景だ。


 セクス家の長男として産まれた僕は、次期当主に相応しい存在となるべく、日々鍛錬に勤しんでいた。


 8才の時も。

 9才の時も。

 10才の時も。

 

 12才の時も。

 13才の時も。

 14才の時も、ずっとずっと。


 僕は黙々と、剣を振るっていた。


 無駄な事は何も考えない。


 言われたままに。

 命じられたままに。


 僕はただ――ひたすらに剣を振るう木偶(デク)であった。


 父、シェイク=セクスは僕のこの在り方を良しとしていたし、周囲だってそんな僕を褒め称えてくれた。


 正しい事をしているのだという、実感があった。


 けれど――


 胸の中には、いつも隙間風が吹いていた。



『――ねぇねぇ。聞いてよ、兄ちゃん!』



 弟が、僕の名を呼んでいる。


 何時でも何処でも僕の後を付いてくる弟。


 何が楽しいのだろうか……。


 無口で仏頂面な僕に、弟は良く話し掛けてきた。


 適当な相槌を打つと、それだけでアイツは喜んでいたな。


 ……良く分からない、弟だ。


 そう言えば、この時はまだオルガの奴は僕の事を慕ってくれていたんだよな。


 ……この時は?


 ……いつから僕達は――互いを()()()()()()()()()()()()()


 何か――忘れている事が――ある様な気が――



「!」



 疑問は波となり、夢からの覚醒を促した。


 駄目だ。


 まだ目覚めてはいけない。


 僕はまだ――何も答えを出しちゃいないんだ。


 思い出さなければッ!


 でも――



『助けて……ッ、助けてよ、お兄ちゃん……ッ!』



 僕は――僕は――







「僕は……」



 気が付けば、見知らぬ場所で倒れている自分がいた。


 迷宮の中、か?


 身を起こすと同時に、顔に付いた砂利が零れる。

 壁に付いた光苔のおかげで、洞窟の中は仄かに明るかった。



「!?」



 立ち上がり、改めて周囲を見回すと、自身の周りに相当数の魔物が倒れている事に気が付いた。


 どの魔物も、その身を切り裂かれて絶命している。撒き散らされた血の量は凄まじく、絶命した後も死骸を弄んだのだろうという事が予想出来た。


 あまりの凄惨な光景に、思わず眉を顰めてしまう。


 一体誰がこんな事を……?


 疑問は尽きないが、一つだけ確かな事がある。


 この量の魔物に襲われたら、無防備な僕は間違いなく死んでいたという事だろう。


 という事は、この光景を作り出した何者かは、僕を助けてくれたという事なのだろうか?



「……ステータス・オープン」



――――――――――――――――――――――――――


[ピストン=セクス LV.28]


【種族:人間】【クラス:魔剣士】


 総戦力:1270


 生命力:310/310

 魔法力:130/130


 攻撃力:240

 防御力:205

 素早さ:210

 賢 さ:125

 幸 運:50


 スキル:剣術LV.3 性魔術LV.2 火属性魔術LV.2

      魔法剣LV.2 身体強化Lv.1 解析LV.2


 術技:【性】リリス 【火】ファイアー・ボール

     【性】ティエス【火】ボルケイノ


――――――――――――――――――――――――――



 ……生命力は減っていないな。


 念の為に開いてみたが、不審な点は何処にも無い。


 ――このまま此処にいても仕方が無い。


 兎に角、今は先へと進む事にしよう。



 お読み頂きありがとうございます\\٩( 'ω' )و//


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