デジタルの棚
いよいよ、ちょいクズ第1話の発売が近くなってきまして、タイトルロゴや装丁デザインのフェーズになっています。ここを手を抜くと陳腐になりがちなので時間が許す限り詰めていきたいと思ってます。
20日発売予定です!
Twitterでネームもまとめてますので是非見てみてください。
さて、今日のテーマは「棚取り」です。
棚取りといえば、例えばコンビニの商品棚でどこに自社の商品を置いてもらうかであったり、本屋であればどの平台に積んでもらうかであったりしますが、同じ商品がどこでどのように露出するかが売上に大きく関わってきます。
漫画やラノベであれば既に過当競争下にあり、この書店での棚争いが熾烈で目立つ棚や平台の更新速度も速く、長く売れるということが難しくなっています。
良いものを作れば売れる……そんなTVで有名人が紹介してくれるみたいなリアルラック任せの幻想は、選択肢の洪水にさらされているユーザー目線ではあり得ません。
実は電子書籍などのデジタル商品も、欠品こそ起きないものの棚に相当するものは熾烈なものがあります。
身近なものでは、なろうのランキングです。
なろうのユーザーも増え続け、ポイントもインフレしていますが、ほとんどの新しいユーザーは棚に相当する上位ランキングしか見ないのです。
個人で出版を行う場合は、この棚取りが最重要な課題になります。面白いから売れるというのは運要素が大きいですが、上手くどこの棚(ユーザー導線上で露出するランキングなど)にどう載せるのかは戦略となります。
基本路線は、web小説の読者や漫画家の固定ファンに期待するところとなりますが初速の打ち上げ方、マーケットの選定、棚の在留期間などの戦術は編集者の手腕が問われることになります。
デジタルシェルフの概念が流行ってきていますが、デジタルのなろうを読んでアナログの本を買いに行くという動線はあまりスマートではなく、デジタルの漫画をネットで買う方が動線的にもすっきりしているのでこれから流行るのではないかと思っています。待ラノならweb小説に広告付けれるし(宣伝