モード出版者
副業漫画編集長と銘打ってますが、平たく言うと出版社(出版者)となることです。ただし、書店に本が並ぶ出版社ではありません。
なぜかというと副業でやるには高過ぎるハードルがあるからです。
書店流通を考えるとトーハンや日販といった出版取次社と取引する必要があるのですが、取引するためには取次の取引条件をクリアせねばなりません。
コストをかけてそれなりの部数を印刷して保管できる倉庫を用意するとか、それなりの数の出版計画があるとかですね。
ISBNだけでなくJANコードも付けるなどなど細かい作業も増えます。ちなみにISBNは日本図書コードセンターで1つから取得できて1つなら8000円、10個なら20000円、100個なら37000円というお値段です。100個にするやろ。
取次に委託して書店に配本できたとしても店頭に並べてもらえるかはまた別問題(特にラノベは書店の棚争いが壮絶で出さずにそのまま返本もありえる)なので、これから副業で出版をやるのであれば書店流通は除外してAmazonで売り、書店から問い合わせがあれば個別対応とかがいいのではないかと思います。
電子書籍であればもっとコストが低くなります。
初期投資100万円では印刷費までかけていられないので電子書籍がメインとなり、紙の本はAmazonのプリントオンデマンドに対応したネクストパブリッシングさんの初期費用のかからないサービスを使いながら、注文数が取れれば印刷するのがオススメです。
電子書籍のストアはkindle専売(KDPセレクト)でいくか、あちこちのマンガアプリに出していくかの2パターンになります。
KDPセレクトはkindle専売にすることで手数料が30%(ただし1冊250円以上)にできたり、読み放題で1PVあたり0.5円くらい分配金があるunlimitedが使えたりします。
あちこちのマンガアプリに出す場合はストアによって手数料がまちまちですが、基本的にAppleやGoogleのアプリ決済手数料30%も上乗せされてしまうためかストア手数料が大体60%を超えます(bookwalkerは50%)。初速で目立つ位置にいければユーザー数も多いので売上が期待できますが、その分競争も激しいです。
以上、今回は説明回を駆け足でお送りしました。