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旅の思い出

作者: 恵乃ミタビ


 「わああぁぁぁぁぁぁぁぁうおぉぉぉぉぉ」

 ・・・U〇Jのアトラクションであるバックド〇ップというジェットコースタでの出来事である。

 この悲鳴と歓声を上げる約三~四十分前、私達の班はとあるアトラクションの入り口に来ていた。浮き立ちながらゲートくぐり入ろうとしたとき思いもよらない分かれ道があった。一つは従来通りの物と、もう一つはバックで進むというものだった。

私はスリルを味わうためにバックで進む方を選んだ。並んでいる間は一歩進む度に悲鳴や歓声が大きくなり、『早く乗りたい!』という衝動が増していった。そしていよいよ順番が回ってきた時、運がいいのか悪いのか座席が最後尾であったのだ。内心、嬉しい気持ちもあったが恐怖心もあった。だがそんな事を思うのも束の間、満面の笑みを浮かべた係の人に手を振られ発車した。

ファーストドロップまでの間は大阪の街並みを楽しんだりパーク内の人たちに手を振ったりと余裕があった。だがしかし、否が応でもソレはやってくるのだ。頂点に達したとき今までに体験したことのないGと共に風圧が襲ってきた。

ここで最初の一行目が活きてきます。読者の皆様は想像してください。この私がどんな状態だったかを。体の内側からくる浮遊感と座席に押し付けられる感覚が交互に何度も襲ってくるのです。しかも進行方向を見ることが出来ないため、体がどの方向に揺さぶられるかわからないのです。これ以上の恐怖は他に何があるのでしょうか・・・?

それはさて置き、私は何とかバックドロップを文字通り乗り切り無事にゴールすることができた。そしてスタートした時と同じ笑顔の係の人が出迎えてくれた。

こんな係の人のような明るさが欲しいと思いつつ、苦難を乗り越えたときに感じる達成感を味わっていた。そして人生一度はこういうことを体験してみるのも悪くないと思った。


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