未事記 正しい鉄の由来について
さあさあ、よってらっしゃい、見てみてらっしゃい。
この不思議小屋は、正しい鉄の由来の過去、現在、未来を見せる不思議小屋だよ。
お代?
そうそう、お代は、5文 二束三文よりは、ちょっと高いが、お安いもんだ。
お入り、お入り。じゃ、そこの席に座りなさい。では、照明を消しますよ。
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今日は、鉄についてだよーん。
鉄は、金属だと思うでしょう。くぎとか、包丁などにつかわれていますよね。
古代の文明に登場するのは、青銅なんですね。
中国の不思議な文明 三星堆遺跡には、すばらしい青銅器文明がありましたね。
しかも、3000年以上昔に栄えたといわれていますが、とても、不思議な青銅器文明なんです。
青銅器は、銅剣、銅鏡、銅鐸などに様々に使われました。
しかも、これは、世界各地に同じようにあるんです。
ところが、銅より、青銅はとても固いんですけど、でも、武器として、最強ではいないんですね。
--- 鉄は最強の武器
「我ら最強の軍隊で、世界征服寸前だったのに、強敵が現れました。」
「なんだ、その強敵とはなんだ。」
「ヒッタイトです。かれらは、我らがもっている武器より、とんでもなく強い武器があるんです。」
「なに、われらのこの最強の青銅の刀より、もっと、最強の刀があるのか?そんなはずは無い。この世界に、青銅の刀より、固いものが存在する訳が無い。なにかの間違いだ。勘違いだ。」
「いえ、青銅より刀より、本当に固い刀があるんです。我々の刀が、折れてしまうのです、切られてしまうんです。」
「なに、われらの刀が、鉄の刀に、スパッ、スパッと切られてしまうのか?」
「我らの武器を鉄に変えなければ、負けてしまうじゃないか。」
「はい、負けてします。どうしましょう。とても、青銅の刀で戦うなんてできません。」
「敵の持っている武器はどんなものだ。」
「これです。美しい武器です。」
「なんだ。この輝きは。なぜ、こんな強い金属があったのだ?」
「これから、造るそうです。」
「なんだ。この赤茶けた石は。ボロボロではないか。」
「でも、この赤茶けた石から、あの美しい刀ができたのか?信じられん。」
---鉄は不変の北を指し示す。
「王様、不思議な針をもってきました。」
「なにが、不思議だ?」
「この針は、いつも北を指します。どんな場合にも、北をさします。」
「なんだ。その不思議な針は?」
「これは、世界にひとつしかない、不思議な針です。王様、お買いになります。」
「なに、これをわしに買えというのか?」
「はい、世界に一つしかない、不思議な針なんですよ。」
「本当に、世界に一つしかないんだな。」
「はい、世界に一つです。」
「どうして、これは、北を指し示すのだ。」
「実は、地球は巨大な磁石なのです。」
-----鉄は磁石になる。
「はーい。生徒のみなさん。今日の理科の授業は、磁石の実験です。」
「磁石には、N極とS極があります。では、ここで、質問です。北極は、何極ですか?」
「はーい。N極です。」
「みなさん外れです。磁石は、違う極が引き合うんです。人間と同じですね。男の子は女の子が好きで、女の子は男の子がすきで、結婚して夫婦になりますね。磁石も同じなんですね。」
「磁石は、N極とN極同士だと、反発して、決して一緒になりません。S極とS極は、反発しますが、N極とS極は常に引き合い、離れる事はありません。」
「はーい。君たちは、みんなN極になーれ。」
「みんな、ソーシャルデスタンスになってしまったぞ。」
「では、半分は、S極になーれ。」
「あれ、みんなペアになちゃった。」
-----鉄は、磁石につく。
「先生質問です。磁石につくものとつかないものがあります。」
「磁石にくっ付くのは、鉄です。鉄以外は磁石につきません。」
「みなさん、ここで、重大な発表があります。実は、地球の中心は解けた鉄があるんです。」
「そんなこと信じられません。嘘でーす。」
「北極と南極が磁石なっているのが、その証拠です。」
「理解不能でーす。」
---鉄が、太陽から地球を守っている。
「地球が磁石でないと、生物は生きていけないんです。」
「先生、なんで、地球が磁石でないと、生き物が生きていけないんですか?」
「地球が磁石でないと、オーロラが出来なくて、えーっと。」
「オーロラがないと、生き物がいきれないんですか?」
「地球が磁石でないと、太陽からの太陽風から、地球を守れないんです。」
---鉄は、核融合の最後の形 鉄は、宇宙の果てで造られた。
「先生、どうして、鉄が出来たんですか?」
「水素と水素が核融合すると、ヘリウムになる、ヘリウムとヘリウム核融合すると、、、といろいろ核融合をすると、最後に鉄ができる。」
「じゃあ、地球の中心にある鉄は、地球が核融合して作り出したの?」
「ちがいます。地球で核融合していたら、太陽より、熱くなってしまいますね。地球の中心にある溶けた鉄はは、宇宙にあった鉄で、地球が鉄を生み出すことはできません。」
「宇宙の果てからやってきたのか?」
「地球の物質はすべて、宇宙に散らばっていた物質が集まってきたものです。」
---鉄が生命に酸素を供給する。
「きみたちには、赤い血が流れている。血が流れなくなると、君たちは死ぬのだ。」
「死ぬのは嫌だ。」
「血が赤いのは、鉄のせいなのだ。」
「僕たちは鉄でできるんだ。僕たちは、ロボットだ。」
「ロボットには、血は流れていないのだ。血が流れているのは人間なのだ。」
「赤い血に含まれるたくさんの鉄が、酸素を体中の運んでいるんだ。」
---鉄が経済を支えているのだ。
「1万円札は、磁石にくっ付きまーす。」
「きっと、鉄が含まれているにちがいない。きっと、酸素を運ぶためにはいっているにちがない。」
「酸素は運ばないかもしれないけど、お金の酸素を運んでいるのかもしれませんね。経済が回るようにね。」
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「鉄は、地球の生き物の守り神で、生き物の血を、酸素を運ぶものである。」
今日はここまで。
お忘れ物がないように。