表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/40

未事記 電気の始まり、始まり

さあさあ、よってらっしゃい、見てみてらっしゃい。



この不思議小屋は、電気の過去、現在、未来を見せる不思議小屋だよ。



お代?



そうそう、お代は、5文  二束三文よりは、ちょっと高いが、お安いもんだ。



お入り、お入り。じゃ、そこの席に座りなさい。では、照明を消しますよ。



-------

電気を知っているでしょう。

電気は、いろいろに変化します。

電気は、光を生み出します。

電気は、熱を生み出します。

電気は、運動を生み出します。

電気は、磁気を生み出します。

電気は、電波を生み出します。

電気は、通信を生み出します。

電気は、コンピュータを動かします。

そして、

人間は、自由に電気を取り出したり、貯めたりすることができます。

化学変化を使って、電池で、電気をつくりだすことができます。

発電機を回して、電気もつくり出す事もできます。

太陽の光でも、温度差でも、圧力でも、いろんな方法で電気をつくりだすことができます。

電波を捕まえて、その中から信号をとりだすこともできます。

もう、電気のない生活は考えられません。

この間、台風が来て、鉄塔が倒れてしまい、1週間の停電が発生しましたが、大パニックです。

大きなタワーマンションの電気設備が水浸しになり、機能停止状態です。

現代文明は、電気文明なのです。

では、一体、電気はなんなのでしょう。

電気は、宇宙の創生 136億年の昔から存在していました。

人間の運動も、思考、生命活動も電気が活躍しています。

人間の死の判定は、心臓の電気信号の停止を判断しているのです。

もし、国や地球全体の電気が、一週間停止したら、人間の生命が停止するのと同じように、現代文明は崩壊するのです。

瞬間的や短時間でも、停止は、致命傷を負いますが、一週間のこの地球上で、人類から電気の停止がとまったら、現代の文明は、死を迎えるのです。

なぜなら、電気をうみだす、発電所を最初に動かすための電気がないからです。

そのため大規模電力をつくり出す方法が無いのです。電気の停止したコンピューターを復旧させるための電力がたりないです。


でも、考えてみると、数千年の人類史のなかで、縄文時代も弥生時代も、平安時代も、鎌倉時代も江戸時代も、電気のない文明の時代で、人間はたのしく生きていました。電気がないからといって、人間は生きられないことはないのです。ただし、電気無しで、地球に住む70億人、80億人の食料や衣服等を生み出す事ができるかは、とても不安です。人間の力のみで、食料を生産し、衣服を生み出すには、生産に限界があるからです。


では、現在の電気文明以前に、電気文明は無かったのでしょうか?


じつは、古代の人間が、電気を使っていた痕跡がたくさんあります。

古代バクダットには、電池があったと言われています。その電池は、なにに使われていたのでしょう。

古代エジプト人は、ピラミッドや地下都市、大神殿をたくさんつくりましたが、真っ暗の中で、どのように工事をしたのでしょう。絵や彫刻をどのように描いたのでしょう。現代人は、すぐに、松明などの火を起こして、あかりをとったおもうのですが、ビラミッドや王家の墓、大神殿の中には、ものを燃やして、すすけた感じがありません。映画では、松明を壁に差し込んだり、行灯のような明かりを使ったりしますが、ピラミッドや王家の墓には、明かりをとるための設備がまったくありません。と、いって、電気の配線や電球があるわけでもありません。

いまでは、懐中電灯などがありますが、当時にはどうしていたのでしょうか?

エジプトの壁画に、電球のような絵が描かれていますが、電球のような細かい細工のものを造る事ができたのでしょうか?携帯できるようなものは、豆電球のように小さくつくる必要があり、とても、薄いガラスが必要です。


「おい、これから、地面の下を掘るぞ。明かりを準備しろ。」

「明かりですか? どこにあるんです。この松明もっていきますか?」

「バカ。そんなものを持っていって、穴が掘れるか。危険だろ。」

「じゃ、どうするんです。」

「お前、ランプを知っているか?」

「知っていますよ。擦ると、魔法使いが出て来るというやつ。」

「バカ。それは、魔法のランプと言って、世界にたった一つしかなくて、それは、王様のところにあって、ここにはない。」

「明かりのとれるランプだ。」

「見つけました。ここに、大豆やごまから絞った油を入れて、芯をだして、明かりをつける。」

「よし、それを、ここに吊るして、このトンネルを掘るぞ。王様の墓だぞ。りっぱに掘れよ。」


「あのー。この方法は、最初はいいんですが、トンネルが深くなってくると、火を使う方法は、危険です。」

「じゃあ、どうするんだ。」

「懐中電灯があれば。」

「あのなあ。今をいつだと思っているんだ。5000年前のエジプトだぞ。」

「じゃ。懐中電灯を作るか。」

「作れるんなら、作ってみろ。」

「電池は、バクダットから買ってきてと。ええと、電球をどこで、買おうかな?」

「買い物するなら、アマゾンでしなさい。」

「あ。そうだ。アマゾンといえば、アマゾン川。川とといえば、ナイル川。ナイル川の上流には、不思議な石があるという。」

「なんだ。それは、不思議な石。聞いたことがない。」

「いや。俺は、俺の爺さんから聞いた。ナイル川を、どんどん遡って、川の源の山に、水色に輝く石があるという。それを電池に挟んで、懐中電灯にする。」

「そんな石の話、聞いたことがないぞ。」

「まあ。なろうなんだから、固いことを言わずに。一応、ナイル川の上流には、天然LEDが、あったということにしましょう。」

「何、天然LED そんなものがあるのか?」

「そういうことにしないと、この話が終わらんだろう。」

----

まあ、電気を使った光があるということで、こんなことになったのですが。

お忘れもののないように。










評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ