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老爺の金言  作者: 大代和史
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#5自称社会事業家

社会事業家や活動家、NPOですなどと名乗り実はびびょうなことをやっている方は意外と多いかも。

ある日私は社会活動家というものにあった。

彼らは社会的に恵まれない人々に施しを行い自立を支援するそうだ。

こういうことに対して私は特段感情を持たない。


活動家は言った。

「私どもは貧困喘いでいる人に救いの手と最低限の生活ができるようにし、再起のチャンスを作っているのです。月二万金を自立費として利用者には渡しています。ですが、資金にも限界があります。よければ資金援助をお願いします。」


私は言った。


「私は飾りである。事情はわかったが私は権限がない。」


すると、この活動家は承知しているかの如く、

「心得ております。ここには行政卿、法務卿もおります。ぜひご検討いただきたく・・・。」

と言ったので、

行政卿は言った

「それは検討課題であるが視察させて欲しい。」

私は飾りである。なので、権限はない。

しかし人に尋ねることはできる。

そこで私はあるものに尋ねることができる。

そこで爺に施設の人間に話すように促した。

爺はその施設に収容された者に聞いた

「あなたはどれくらいここにいますか?」

「2年です。」

「歳はいくつですか?」

「30です。」

「ここから出ようと思いますか?」

「いいえ。」

「なぜです?」

「ここでは衣食住は困らないし、働かなくてもいいわけですからよいですよ。他の皆も同じ意見です。」

「施設の者の話では支援金をもらっているという話ですが」

「ここに2年いますが、そんなことは一切ありません。」

爺はそれを見るに言った。

「かようにございます」

私は言った。

「ならば、この場に行政卿、法務卿がいるのであれば、いっそのこといろんな話を聞こうではないか。」

卿らはうなづき、法務卿は警護の者に命じて施設の者を拘束した。


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