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老爺の金言  作者: 大代和史
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#2 強欲な起業家

その際、私は1人の臣下を連れて歩く。それは面白い老人がである。私は爺と呼んでいる。世の人はこの人をしんという。

老人とえば、私たちの世界では生産性がないものとして、私と同じように単に酸素や金を浪費である代表例である。しかしこの爺は違う。私の尋ねることに常に的を得た回答をするものであった。私がこの者を気に入って補佐するものとして用いている。

ある会社の社長は言った。

「最近の若者は一を知って十知れる奴がいない。そして働かない本当に使えない。」

私は言った。「その人の給料は社長の何分の1くらいなのか。」

すると社長は言った。

「私の12分1だから、額面では18万ぐらいだな。」

私は老爺に諮した。

爺は言う。

「私が思うに社長いう一を知って十を知る人材は少ない。少なければ争いが起きる。争いが起きれば待遇は上がる。普通に考えれば十を知るものは社長と同じ思考能力であり、経験はなくとも動きは俊敏である。つまりは、社長の意図を汲める人間であり、その待遇はよくなくてはならない。

実際その様な人材は 方々から求められるのであって実際仮に社長の言う十とはいわずとも

半分を知るものは、他の企業では最初から倍以上の金額で雇われる。ゆえに社長のところには社長の望む人材は来ない。」

爺はさらに言った。

「十を知ると言うのは社長が新人時代にできたとは思えない。いくら規模小さい会社とはいえ、会社には組織があって決定を行う。社長が自分自身が新入りの頃に意図をするのは直属の上司に怒られないことであって社長の意図を組むことではない。それを考えれば、若手にできもしないことを求めているとしか言えない。」

すると。社長は黙り一言も話さなくなった。



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