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老爺の金言  作者: 大代和史
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君は社会の嘘に耐えられるか?

君は社会の嘘に耐えられるか?


私は虚木公口〈きょぎきみくち〉という。遠国の朝廷から虚木と名乗ることを許されこの地に住まい、すべている。全てはではあるが、総てはいない。というのも遠国の朝廷から日々の雑事に関しては役人が派遣されるので、私は飾りとして存在しているのだ。これは総てはいないという意味である。私のことは巷では嘘公〈うそこう〉と呼ばれている。何故そういわれるのか。それは嘘を暴くからである。私は嘘が嫌いなわけではない。人間である以上、嘘はある。私も嘘をつく。私は嘘を暴く様が好きなのだ。話者の嘘がばれて、そこで黙る様や、慌てる様が素晴らしい。そして、その後その者がメンツが潰れたり、地位を失うのが面白い。

だからといって好んで粗探しをするわけではない。そんなことをしていれば嫌われる。

話は変わるが、私の本来の仕事は、領内の視察や会議に儀礼的に参加することだ。儀礼的というのは、あくまでも実権はないということである。あるのは権威だけ。無力である。それでも、この立場ゆえ、いろんな者がものを頼みに来る。実際、来ても意味がないのだが、そこで話題を作りたいらしい。 私もただで話を聞くというのはあまり好きではないので、その対価として相手の言説を暴いている。


詳しい内容はウェブサイトでご確認ください。

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