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#00 はじまり

ー新潟県沖ー

護衛艦いずもの指令室ではレーザーに音速で迫ってくる物体が映し出されていた。


「艦長!正体不明のミサイル攻撃です!」


「何!?今すぐ迎撃ミサイルの準備を…」


刹那、紅い爆炎が新潟の海を染め上げ、護衛艦いずもは跡形も無く消し飛んだ。

そしてその一報は5分後にアメリカのホワイトハウス、日本の内閣府に届いた。

ー官邸ー

「どういう事だ、猪原」


内閣総理大臣、鳥羽 順太郎は内閣官房長官である猪原 哲夫にこの事態を問いただしていた。日本の自衛隊が誇る最新鋭護衛艦いずもが一撃で撃沈された事に驚きを隠せなかった鳥羽は信頼出来る猪原にそれを聞いた。しかし、猪原から帰ってきた答えはある意味予想通りだった。


「総理、現在防衛省が確認を急いでおります故、私は…「防衛省ではない!私は国民の命を預かる総理大臣だ!国民の生命に危機が及んでいないか確かめる必要がある!」し、しかし総理…」


猪原が鳥羽を説得しようとしたその時、総理室のドアが勢い良く開けられ、武装した男達が入ってきた。


「お前が鳥羽順太郎内閣総理大臣だなぁ?」


武装した男のリーダー格と思われる男が鳥羽に聞く。そして鳥羽がそうだと言った瞬間、


「バーン♪」


男は手で銃を作り、指先を鳥羽に向けて撃つ真似をした。

鳥羽と猪原は呆気にとられていたが、次の瞬間、


「ぐふっ…!?」


「あがっ…」


口から赤い血を吐いて鳥羽と猪原は倒れた。


「はは…日本の警備ってのは随分ユルいんだな♪」


男達は駆け付けた警官を全員先ほどの手銃で殺害した後、官邸に火を付けて立ち去った。

そしてアメリカのホワイトハウスでも同様の出来事が起こっていた。更にアメリカの空母、ロナルド・レーガンも太平洋で撃沈されており、世界中に激震が走った。


軍事大国アメリカの精鋭空母を撃沈させた何者。それは世界を混乱に陥れるには充分すぎる材料だった。

翌日、世界中のテレビがジャックされテロリスト達の声明がテレビで放送された。


『我々は世界の救世主!アンノウン!昨日のアメリカと日本の襲撃は序章にすぎなぃ!我々はこれから迷える子羊達を救う為、世界を”洗濯”するぅ!』


その日、人類はアンノウンの脅威を悟った。日本、アメリカ、イギリス、韓国、ロシア、フランス、ドイツ、オーストラリア、中国の先進国はすぐさまアンノウンに対抗しうる『改造人間』の研究を9国合同で秘密裏に開始し、30年後の現在ではその9国を始めとする世界各国で魔法や超能力を扱う人間、そして改造人間が軍に配属されていた。そして日本は一人の少女に人体実験を行い最強の兵器を誕生させた。


兵器の名は_________『天照あまてらす



レーザー砲にレールガン、追尾ミサイル、機関銃を2門搭載したその兵器は普段はアクセサリーだが、何かしらの理由でその主の感情リミッターが外れれば即座に起動し、主を覆う様に展開して目標を殲滅する禁断の兵器。そんな天照を持つ少女を守る為に一人の改造人間が選出された。

コードネーム『ジェネシス』、本名 日下部 晴樹。人間と『銃』を組み合わせて作られた改造人間で自衛隊随一の戦闘力持つジェネシスはその少女の……幼馴染みだった。

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