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妖精とクマ  作者: さぁこ/結城敦子
第八章 小野寺冬馬の秘密。
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8-1 受験、心得。

 もうすぐ三月だというのに、天気予報で翌日の雪を知った時から、会社にはすでに緊急の通告を出しておいた。

 その日は無理に出勤せず、自宅で待機すること。

 各部署の責任者一人、ないし、二人、また、急ぎの仕事がある者や部署は、出来るだけ会社、もしくはその近くの会社が用意したホテルに泊まること。


 交通機関が乱れている中、無理に出勤しても辿りつくのに何時間もかっては、どうしようもない。

 ネット環境があれば仕事が出来る者も多い。

 午後からは雪も晴れる。

 それから出勤しても構わない。


 俺は、と言うと、会社に泊まり込むのを選択した。

 食堂はちょっとした合宿のような有様になり、ディスクの合間や、便利な大会議室には寝袋が並んだ。

 さすがに社長が雑魚寝はまずいので、社長室のソファーに寝た。


 予報通り、雪が降った外を眺めながら、パソコンを立ち上げて、調べ物をしている時、電話が鳴った。


 同じく社内待機をしていた牧田が取り次いだのだが、口調が不安気だったのが気になった。

 その答えはすぐに出た。


「……と言う訳で、真白が原稿を持っていく。

後は任せた」


「はぁあああああ!?!?

何考えてるんですか!

今日がなんの日か知っているんですか!?

受験日ですよ?真白ちゃんの大学の前期日程の一日目ですよ!!」


 そんな日に、しかも、こんな雪の日に、彼女に原稿を持っていかせるなんて、正気の沙汰じゃない。

 おまけに、思いっっっ切りインフルエンザにかかっているじゃないか!

 真白ちゃんにうつったらどうするつもりなんだ。

 受験生の親という意識が低すぎる。

 こんなことなら、遠慮しないで、彼女をずっと俺の側に……小野寺邸に引き留めておけば良かった。


「だから言っただろう。

後は任せたって。

ああ、そうそう、出来れば私に医者の手配も頼む。

病院に行く気力も体力もない」


 信頼されているのか、良いように使われているのか、おそらく後者だろうが、言うだけ言って、椛島真中は電話を切った。


 話を聞いた牧田も唖然としたが、すぐに気を取り直して、「すぐに真白ちゃんの大学までの経路と交通情報を調べるよ」と自分の机に向かおうとした。

 俺はそんな有能な秘書室長を止めた。


「いや、その必要はない」


「必要ないって……真白ちゃんを見捨てるつもりかよ!

まさか、彼女の受験を失敗させて、永久就職に持ち込む陰謀じゃ……」


「どうしたら、そんな発想に至るのか、俺には分からないよ」


 人間、呆れ果てると、冷静になるようだ。


「もう調べてあるんだよ」


「はぁ?」


「……だから、ここからの経路も、今朝の交通状況も、もうとっくに調べてある」


 こんなことがあろうとは、まさか思わなかったけど、万に一つ、何かあった時に、助けにいけるように、あらゆる状況を想定し、準備してあった。

 それを聞いた牧田が、今度は呆れ果てたようだ。


「お前の真白ちゃん好きは筋金入りすぎて、気持ちが悪いな」


「うるさい」


 大急ぎでちゃんとした服に着替えると、秘書室に顔出す。


「悪いが、そういう訳で出掛けてくる。

すぐに処理しないといけない仕事はあるか?」


 牧田は頭を振った。


「あったとしても待たせますよ。

これ以上、大事な仕事は無いと、私が判断しましたので。

ま、実際、この雪じゃ、身動きとれませんよ」


 肩を竦める牧田に、去り際、さらに頼みごとをする。


「そうだ、椛島真中に医者を呼ばないといけないんだけど、面倒だから、小野寺邸に丸投げにしておいた。

何か問い合わせがあったら、よろしく」


 おそらく武熊さんあたりが、常在の医者を連れて、チェーンを巻いたごっつい四駆で駆けつけるだろうから、それほど心配はしていないが、念の為だ。


 人騒がせな若様を呪いながら、階下に降りる。

 完全装備でロビーに立っていると、泊まり込んでいた社員から、何事かと言う目で見られた。

 真白ちゃんはまだ来なかった。


 ここに辿り着けないのではないかと、心配し、苛立ち始めた頃、やっと彼女が駆け込んでいる姿を見た。


「わかしゃちょぉおおお」


 あの時みたいに、泣きそうな顔で俺を呼んだ。


「大丈夫。さぁ、原稿を渡して」


 励ますように言うと、大事に抱えてきた鞄からビニール袋を引っ張り出し、そこから、原稿の入った封筒を取り出した。

 真白ちゃんは、うっすら濡れていたし、肩に雪が積もっていたけど、原稿は染み一つなく綺麗だった。

 わずかに怒りがこみ上げる。

 原稿が大切なのは分かるけど、俺には、真白ちゃんの方がもっと大切なのだ。


 出版社の社長とは思えない感情を抱きながらも、彼女が必死で持って来た原稿を丁寧に受け取ると、側に居た社員を呼び止める。

 東野部長の部下だった。


 若いその社員は、ポカンと口を開けて真白ちゃんを見た。

 最初は、こんな時間、この場所に女子高校生が居るのが奇異に映ったのだろうと思った。

 しかし、その男はやけに嬉しそうな顔で彼女に、馴れ馴れしく話しかけてきた。


「椛島真白さん? ああ、やっぱり。

お久しぶりです。相変わらず、可愛いですね。

私のこと、覚えていますか?

ほら、自転車置き場で……」


 自転車の件で思い出した。

 こいつは、ジャンが会社に来た時、真白ちゃんを十五階に連れてくるように頼んだ奴だ。


「えっ……と?」


 当の真白ちゃんは、見覚えがないようなのが救いだ。


「悪いが、それ、急ぎの仕事でね。

すぐに文芸部に持って行ってくれないかな。

椛島真中の原稿なんだ。

くれぐれも失くしたり、汚したりしないように」


 何が「相変わらず、可愛い」だ。

 人が言えない台詞を、いとも簡単に口にしやがって。


 椛島真中の名前は、今や、小野寺出版では絶大な力を持つ。

 追い払う口実には実に、使い易かった。


 若い社員は、高価な、あるいは、爆発物を取り扱うような手で、原稿を押し戴くようにして、エレベーターホールに向かった。


 無垢な顔をした真白ちゃんは、父親の原稿が心配なのか、奴の背中を追っていた。


 親友から『気持ちが悪い』と評価された、俺の感情を暴走させないように、一息吐く。


「真白ちゃん、よく聞いて。

これから受験会場に行くよ」


「はい」


 それは当然のことだ。

 なので、真白ちゃんもごく普通に答えた。


「それで、確認なんだけど。

まず受験票は持った?」


 その問に、鞄をごそごそしだす受験生に不安になる。

 この子、今日の日まで、学校側から要請があった有名大学を何校か受けているんだよな?


「あ、あります!」


 やっと出した受験票を一瞥する。

 間違いなく、今日受ける大学のものだ。


「良かった。じゃあ、それはまた、失くさない様に元に戻してね。

筆記用具はある?それから、時計は?」


「時計は……」


「忘れたの?」


「もともと持っていなくって。

でも、受験会場にある……」


 俺は最後まで聞かず、ポケットの中から箱を取り出した。


「もし、時計がない部屋だったらどうするの?狂っていたら?

さぁ、これを使って」


「でも……」


「真白ちゃん!」


 ついキツイ声が出てしまった。

 真白ちゃんが泣きべそ顔だ。


「あげるんじゃなくって、貸すだけだから」


 衣装部から借りてきたサンプル品だ。

 文字盤の見やすいのを特に選んで持って来た。

 まさかの仮定をしておいて、本当に良かった。


 俺は箱から、腕時計を出して、彼女の手を取って無理やりつけた。


「他は……お弁当かな?

って、朝ごはんは……」


「ごめんなさい」


 ついに消え入りそうになった女の子に、俺は頭を抱えたくなった。


「だって、時間がなかったんですもの」


「君のお父さんも酷いと思ったけど、君も受験生としての自覚が足りないよ。

朝ごはんを食べなかったら、脳みそに栄養が回らないだろうに」


 時計と反対側から、ミント飴を出す。


「取り合えず、これ舐めて。

ご飯の事は現地で考えよう。

とにかく、身体を受験会場に持っていくのが一番だ」


 そう言って、真白ちゃんの手を取ると、やっと、彼女は俺が一緒に行くことに気付いたようだ。


「若社長も?」


 戸惑う声を無視する。


「地下鉄は動いているから、最寄駅まで、それで行くよ。

すべ……えーっと、足元気を付けてね。

しっかり掴まって!」


「――――はい」


 真白ちゃんの柔らかい肉体が、俺の腕にまとわりつく。

 自分で言っておいて、振りほどきたくなった。

 変な真似をしないように距離を取っているのに、そのせいで、実際に会うと、その反動が激しく出てしまう気がする。


 このまま受験会場じゃなくって、別の場所に連れ込みたくなるよ。

 牧田が懸念したように、もう永久就職でいいんじゃないか。

 何不自由なく、一生、面倒を見るよ。


 悪魔の誘惑は、外に出た瞬間、襲ってきた寒さのおかげで、打ち勝つことが出来た。

 冷静さを取りも出した俺は、真白ちゃんと地下鉄に乗り込んだ。


 動いている数少ない交通機関だけあって、満員だった。

 こういう時、背が高いと得だ。

 他人より一つ、二つ頭が出ているので、苦しくはない。

 真白ちゃんも背が高いので、押しつぶされる心配はない。

 ただ、他の乗客に密着されるのが嫌で、俺は彼女を囲うようにして守った。

 痴漢に間違われない様に、ポールの天井近くを両手で持つ。

 一駅停まると、乗客が押し寄せ、真白ちゃんは捕まる場所を失って、俺の胸元に身を寄せた。


 また悪魔の囁きが聞こえてきて、意識を逸らす為にも、何か話さないといけないと思ったが、受験前に下手なことを言って、彼女を混乱させたくなかった。

 勉強の話も、俺と彼女では、随分、教育課程も変わっただろうし、教える内容も違ってきているはずだし、高校の後半はアメリカに居たし。

 真白ちゃんの為だけでなく、自分自身の為にも、避けた方が良さそうだ。


 俺が贈った桜色のマフラーを巻いた真白ちゃんは、車内の暑さに顔を上気させて、こちらを潤んだ瞳で見ていた。

 目が合うと、恥ずかしそうに、はにかんだ笑い顔を見せた。


 その様子に、俺は去年の自分の誕生日のことを思い出してしまった。

 あの日、人生で最良の日と、最悪の日が同時にやってきた。


 かつて資料室の『主』が「縁と言うのは、そうそう簡単に途切れるものではありませんねぇ」と言った。

 それは俺と真白ちゃんのことを指したのだろうが、あの時、俺は、不吉な気持ちで、その言葉を思い出していた。


 あの女と再会したのも、『縁』だったのだろうか。


 高校の夜間部に入ってすぐに、母の会社はある仕事を請け負った。

 小野寺出版とは比べるまでもない小さなビルの清掃の仕事だった。

 それでも、当時の会社では大きな仕事で、俺も張り切ってそのビルに行った。


 あの女はそこに居た。

 そのビルに入っている会社に就職していたのだ。

 俺の顔を見て、怯えたように逃げ、逃げた先で嗚咽を漏らして泣きじゃくっていた。


 後から同僚と名乗る人間が気を利かせて耳打ちした。


「気にすることないよ。あの人、ちょっと情緒不安定なんだ。

でも、うちの社長の愛人らしいから、気を付けた方がいいよ」


 それを聞いて、俺は心底、あの女を軽蔑した。

 あんな目にあったのに、懲りずにまだ、男なんかに縋り付いて。

 そう思った。

 けれども、あんな目にあったから、そうなってしまったと言うのを知るのに時間はかからなかった。


 彼女は社長の愛人ではなかった。

 社長の遠い親戚で、娘を心配した親が頼み込んで職に就けてもらっていたのだ。


「冬馬君。私を助けて。

忘れたいの。あの事を、あの出来事を……」


 もうあのビルには行きたくなかったが、母の大事な仕事を台無しにしたくなかった。

 俺が行かなければ、母が代わりに行くことになる。

 そして、彼女に会ったら、傷つくだろう。

 そんな傲慢な思いもあった。

 素直に母に相談すれば良かったのだ。

 なのに、しなかった。


 彼女が語る過去が、もう、本当か嘘かは分からない。

 それをそのまま語るとすれば、彼女にはかつて愛した人が居た。

 けれども、一途に想った相手は、実は妻子持ちだった。

 騙されていたのだ、と言う。

 相手は妻と別れるつもりはなく、真相を知った妻側から、不倫だなんだと、当時勤務していた会社に乗り込まれ、周囲の視線に耐えきれず、職を失った。

 男の裏切りに自暴自棄になった彼女は、誰でもいいから、慰めて欲しかったのだと言った。


 結局、また外れを引いた。


 行為の最中に、男は倒れた。

 心の傷はズタズタになり、治らなかった。


「途中だったの。

ねぇ、冬馬君はあの人に似ているから、代わりに付き合って、私に幸せな記憶をちょうだい。

そうしたら、きっと忘れられると思うの。

助けてくれるでしょう?

だって、あなたは優しい子だもの」


 俺は彼女に同情してしまった。

 彼女も俺と同じ、父の被害者なんじゃないかと思ってしまったのだ。


 それに、彼女は魅惑的だった。

 男好きのする、そう、知識も経験も足りない、馬鹿な男子高校生の理性など、簡単に崩壊させるような女性だった。

 彼女は一途な性格だったから、俺にも心を尽くしてくれた。

 同じ傷を舐め合う内に、情が湧いてきた。


 今思うと、少しだけ、好きだったのかもしれない。


 だけど、二人で歩いているのを牧田に見られ、問いかけられた時、俺は答えられなかった。

 友達に胸を張って紹介出来ない女と付き合っている。

 警官だった松井さんにも見られた。

 わざわざ俺を探して来て、忠告をしてくれた松井さんを、束縛するしつこい人間だと邪険にしてしまった。


 分かっていた。

 こんな関係、まともじゃないって。


 母さんになんて説明したらいいだろう。

 ビルの中で偶然出会うよりも、もっとひどく傷つく事態に、俺は陥ってしまい、抜け出せなくなってしまった。


 母が再婚して、義父によってアメリカに行かされたおかげで、唐突に彼女との縁は切れた。


 義父は俺にそうとは思わせず軟禁状態においたので、別れの挨拶は言えなかった。

 その後、あの女は別の男と結婚した。

 それ以来、俺はすっかり、あの女のことなど忘れていた……つもりだった。

 あの女と同じように、別の女で記憶を上書き出来たと思っていた。


 その女に、また偶然に出会ってしまった。

 検査に赴いた病院で、その日は誕生日で、久々に彼女に会える日だったのに。


 心の整理もしないまま、断ち切られた関係に、心残りが無かった訳じゃない。

 相手の方はどう思っているかも分からない。

 でも、嬉しそうに「冬馬君!」と懐かしい調子で俺の名前を呼んだ。


 結婚した女には子供も居て、その子供が少し難しい病気になって、地方の病院から紹介されて診察に来たらしい。

 手術が決まって入院するのだ、とあの女は安心したように言った。

 幸い、手術さえ成功すれば、元気になるらしい。


 「そうですか、良かったですね」と俺は言った。

 俺を踏み台にして、幸せを手に入れた女だ。

 自分勝手な女だ。父となんら変わらない。


 その女が、俺の誕生日を祝おうと、全く心に響かなかった。


 それが別れの言葉だったから、嬉しく思っただけど。

 やっと解放されて、振り向くと――真白ちゃんが居た。


 見られたのだと思った。

 実際、彼女は見たに違いない。


 なのに、真白ちゃんは笑いかけてくれた。


 今日と同じ桜色のマフラーを巻いて、頬を赤らめて、潤んだ瞳に、ただ俺だけを映して微笑みかけてくれた。


 あの女の事を告白したかったけど、受験前だし、なによりも、自分の気持ちが雑然としてしまって、上手く彼女に説明出来る自信がなかった。

 真白ちゃんには、なんでも相談するように要求するくせに、俺も身勝手な男だ。


***


「若社長!」


 胸の中で、小鳥が羽ばたくようだ。


「どうしたの? 気分が悪くなった?」


 真白ちゃんの顔はいよいよ上気して、真っ赤に見えた。


「いいえ、ただ……呼んでみただけです」


 そう言って、俺のコートの前をギュウっと握って、頬を寄せた。

 ちょうどその時、わずかなカーブで車体が傾いたせいなのかもしれない。


 でも、なぜか、真白ちゃんが遠くに行く俺を引き留めたくてやったんじゃないかと感じだ。

 こんなにも側に居るのに、気持ちが離れている。

 ふんわりとミントが香ったのは、先ほどまで彼女が舐めていた飴の香りだろう。

 それほど近いのに、気持ちが遠くに行っていた。

 これまでとは、反対の現象だった。

 俺は真白ちゃんの身体を感じながら、別な女のことを思っていた。

 その感情が憎悪に近いものであっても、真白ちゃん以外の女のことを頭に浮かべていた。

 世の女性と言うのは、男よりも勘が良い。

 おそらく、気づかれたのだ。

 不安を覚えたのだろう。そして、意外と嫉妬深い真白ちゃんは、俺を記憶の中の女から引き離そうとした。


 紅子や緑子に対する嫉妬ならば、可愛いものだけど、それは駄目だ。

 あんな女に、真白ちゃんが醜い気持ちになってはいけない。

 そんな風な感情を抱かせてはいけない。


「ごめんね、真白ちゃん」


「どうして謝るんですか?」


 それじゃあ、まるで、悪いことをしているって白状しているのと同じですよ? と彼女は挑むような目をした。

 そういう目つきも、なかなか男心をそそるものがある。


「……次の駅で降りるよ」


 俺は真白ちゃんの問い掛けに答えず、ポールから片手を離すと、真白ちゃんの背中に添えた。


「はぐれないでね。ちゃんと着いてくるんだよ」


「――はい」


 先を急ぐ乗降客にもみくちゃになりながらも、俺たちは無事に一緒にホームに降り立った。

 地下の新鮮とは言えない空気だったが、それでも生き返った気分だ。

 登りのエスカレーターに乗って、改札を目指す。


 その先に、予めお願いしていた車が停まっていた。

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