表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】生産スキルで内政無双~辺境からモノづくりで幸せをお届けします~  作者: スタジオぞうさん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/93

第42話 将来の叙爵

 僕は父上と王宮で陛下と面談している。

「まずはフェアチャイルド辺境伯家に対する褒賞だ。」

 陛下からの目配せを受けて、宰相が説明してくれた。


「フェアチャイルド家には褒章として白金貨1000枚が下賜されます。新種の小麦を開発した功績には400枚、感染症の治療薬と治療器具を開発した功績には600枚、合計で1000枚となります。」


 この世界の貨幣と価値は、銅貨が1枚100円くらい、銀貨が1枚1000円くらい、金貨は1枚1万円くらい、そして普段見ることのない白金貨は1枚100万円くらいの価値になる。白金貨1000枚となると、その価値は約10億円になる。


「陛下、さすがにそれは多すぎるのでは」

「何をいうか、セオドア。どちらも金では評価できないくらい大きな功績だ。本当は爵位を上げたいところだが、辺境伯の上となると公爵しかない。宰相がダメだというから断念したが、私は公爵にしても良かったと思っている」


 いや、公爵家は北と南の二つしか存在しないし、どちらも王家とは血がつながっている。

さすがにうちが公爵家になるのは異例すぎる思う。宰相さんが止めるのも無理はない。


「次にウィリアム君の功績に対する褒章だ」

 また宰相さんが説明してくれる。


「ウィリアム・フェアチャイルドは乾燥に強い新種の小麦を作り出し、死をもたらす感染症を治す薬及びその薬を投与するために必要な治療器具を開発した。いずれも比類ない功績である。故に、18歳になったら爵位を授けることとする」


 小麦の件で王家の依頼を受けたときに父上から、大人になったら爵位をもらえるかもしれないとは聞いていた。でも子どものうちに将来の叙爵が決まるとは。

「なお、授ける爵位は男爵とする」

 え? 男爵?


「ありがとうございます、陛下。父親としても非常に嬉しいことです。しかし、いきなり男爵でよろしいのですか」

「はっはっは、小麦の件で准男爵にすることを考えていたら、感染症の薬も作ってくれたからな。だから男爵なのだ」


 アルビオン王国の爵位は上から公爵、辺境伯、伯爵、子爵、男爵、准男爵、騎士爵だ。このうち騎士爵は一代限りになる。

 伯爵以上が上級貴族だけれど、男爵も中堅どころだ。それに男爵以上は領地を与えられる。


「ところで、領地はどのあたりが良いかな。王都の近くで良さそうな領地を探せると思うが」

王都の近く? 僕は辺境でのんびりしたいんですが。


「陛下。息子のためにそこまでお考え頂き、ありがとうございます。ただ、息子の生産スキルには樹海で見つかる素材が必要です。乾燥に強い小麦の元となった植物も樹海産なのです。」

 おお、さすが父上。


「さらに申せば、樹海から逃げてきたドワーフとエルフが息子の物作りに協力しております。どちらの種族も樹海から遠くには住みたがりません。」

「陛下、フェアチャイルド辺境伯からはエルフを密かに保護していること、エルフがご子息の物作りに協力しているという報告を受けております」


 宰相が援護をしてくれた。もしかして父上の言っていた根回しのおかげかな?

「そうか。なるほど、ウィリアム君は西部にいてこそ力を発揮できるということか」

 陛下は少し残念そうだが、分かってくれたようだ。


「それでは西部で領地を見つくろうことにしよう。だが、王立学園には来てもらえるのだろう?」

 王立学園?貴族家の跡取りは行く決まりだけど僕は次男……。

 そうか、爵位を得ることが決まり、将来は貴族家の当主となるから、学園に行かないといけないのか。


「実は、うちの娘がウィリアム君と同学年になるんだ。あの子は自分のスキルが剣でも魔法でもないことをずっと気にしていてな。生産スキルで活躍している君に話をしてもらえると、娘の気持ちも少しは変わるかもしれない」


 陛下は途中から子どもを心配する親の顔になっておられた。この依頼は断れないな。

「お話をすることで、どれだけお役に立てるかは分かりませんが、私で良ければ」

 僕と同じ年というと、第四王女のフローラ殿下だろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ