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間違い電話から  作者: ツヨシ
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その後も続く。

何度も。

俺はアパートに帰るたびに、びくびくしなければならなかった。

そして毎回同じ。

俺が女を見つけて隠れると、その数分後か数十分後に女がどこかへ行ってしまうのだ。

いったいこんなことがいつまで続くのか。


ある日アパートに帰ると、また女がいた。

俺はいつものように隠れようとした。

しかしその日はいつもとは違っていた。

俺が隠れる前に、女が俺を見たのだ。

――!

逃げようとした。

しかし女は信じられないほどの速さで俺に向かってきた。

階段を降りようとすると、女が後ろから俺の片腕をつかんだ。

思わず腕を振りほどこうと、大きく体をひねった。

その結果、小柄な女の身体が振り回された。

その勢いで、俺と女は階段から飛び降りるような形となった。直後に頭に衝撃を感じ、俺は気を失った。


気づいた。

白い天井が見える。

俺はベッドで寝かされていた。

「先生、気づきました」

すぐに白衣の男が入ってくる。

「気づきましたね。気を失っていたのは、ここに来てからはほんの短い時間でしたね」

「ええ、俺はどうしたんですか。変な女といっしょに階段から落ちたのはわかっているんですが」

「あなたは女の人と一緒に階段から落ちました。結果的に女が先に落ち、その上にあなたが落ちたんです。女の頭が地面に落ち、その頭とあなたの頭がぶつかったんです。衝撃であなたは気を失ったんですね」

「俺は、どうなんでしょうか」

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