70.地獄の勉強タイム
個室に着いてから鬼の勉強が始まった。望が基礎が出来てないと明菜に言ったらしく、漢字やら計算やらの問題を山の様に出された。
「あら、満くん。ここの問題間違えてますよ」
今は大量の漢字の書き取りをした後のテスト。覚えられてる気がしない中、テストを受けたが案の定、間違えだらけだったらしい。
「教え方が悪いのでしょうか。勉強の仕方を見直してみましょうね」
淀みのない笑顔に恐怖を覚える満。天使の笑顔だがやっている事は悪魔のスパルタ。休憩という言葉を知らないのかもう3時間は続いている。窶れながら今度は漢字の書き取りだけではなく、同じ漢字で色々な言葉を書き出す勉強法が始まった。
1時間後
漸く間違えがなくなり明菜の授業は終わった。
「満くんは飲み込みが早いですね!この分だと直ぐに色んな言葉や漢字を覚えられそうです」
「その前に俺が漢字になっちまうよ…」
クタクタになり、机に突っ伏する満。
「面白い冗談ですね満くん」
優しく微笑んでいるがこの微笑みが天使の笑みではないのはもうわかっていた。
「取り敢えず今日はここまでだろ。午後から戦闘訓練だからこれ以上は付き合えないからな」
「それはわかっています。望さんに言われているので今日はここまでです。お疲れ様でした」
「おう…」
やっと授業が終わったと思い、窶れながら立ち上がる。個室を出て、対策部で唯菜と和真を待つ事にする。エレベーターまで来て、ボタンを押す。直ぐにエレベーターが来て扉が開く。中に入り60階を押すと扉が閉まった。
疲れていながらもこの後の和真との戦闘訓練の事を考え始める。また攻撃を受けるだけでは訓練にならないと思い、必死に考える。だが考えても考えてもいい案は浮かばず、どうあの球体の動きを読めばいいのかと考えるばかりだった。
エレベーターが60階に着き、降りる。対策部の部屋に入ると誰も居らず、ガランとした部屋はいつもの騒がしい部屋とは違って寂しさを覚えた。首を横に振り、ソファに座るとまた必死に考え始めた。何をどうすれば和真と対等に戦える程になるかをずっと考える。何十分考えてたか分からない程、時間が経った時、対策部の部屋の扉が開いた。




