55.強き者
「飛龍型もいるのか?!」
飛龍型がいる事に驚く満。明菜が微笑みながらゆっくりと頷く。
「いますよ。とても強くて対策部で一二を争うくらいの方です」
満が誰が飛龍型かを考え始める。紗夜は違う気がすると除外し、唯菜と聖華も違う気がすると候補から外す。
そうなると可能性があるのは、和真と誠と理仁。紗夜の説明では飛龍型は性質特殊の者が多いと言っていた事を満は覚えている。なので理仁も可能性はあると思いながら考える。
「後1人は普通の異形型なんですが特殊体質の強い方がいるんですよ」
「特殊体質?戦闘に役立つ特殊体質なのか?」
「その方の体質はそうですね。相手からしたら厄介な体質だと思います」
「対策部の奴らは皆、強い奴ばっかなんだな」
「そうですよ。その中でもずば抜けて強いのが望さんです」
「飛龍型の奴よりも強いのか?」
「はい。圧倒的な強さですね。望さんと対等に戦える方もいますけどね」
改めて望の強さを知る満。そんなに強いなら簡単にあしらわれるのも無理ないと思い始める。それでも諦める気は更々ない。どんなに難しくてもどんなに無謀でも望を殺すまでは絶対に死なないと心に決めていた。
「最強の戦型と戦ってみればわかりますよ。次元が違うと」
「でもそう簡単に最強の戦型と戦えるとは思えないけどな」
「大丈夫ですよ。望さんの事だから戦わさせられると思いますよ」
「??どういう事だ?」
満が疑問に思っていると個室の扉が開く。
「戻ったぞ。まだ授業中か?」
用事の終わった望がノックもせずに入ってくる。
「はい。今日はここまでにしておきましょう。常識的な事を教えましたので役立ててくださいね」
明菜が微笑みホワイトボードの文字を消していく。
「じゃあ帰るぞ満。明日もお前は明菜に授業をしてもらうから仲良くしろよ」
「お待ちしてますね、満くん」
「おう…また明日」
嬉しそうにする明菜に満が軽く挨拶だけして望の後をついていった。




