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ソウルピリオド  作者: の下
第2章 特別魂外対策本部
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45.挨拶回り⑪







エレベーターから降り、本部長室へ向かう。望が来る事を分かっていた情報部の本部長がどれ程、敏腕なのかがよく分かる。満が緊張している中、望は本部長室の扉を軽く開けた。






「うん…この時間くらいだと思ってた。待ってた望」

「久しぶりだな、七瀬」

本部長の席に座っている少女が時計を見た後に望を見る。その表情は喜怒哀楽が何も感じられず望が来たからと喜ぶ素振りもない。

「その子が新人の能宮満。通称"大食らいの魂外"。25歳の若さで魂外の孤児を拾っては食べさせてあげてた。そこから付いた二つ名が"大食らいの魂外"か…貴方が食べてる訳ではなく、食べさせてあげてたと」






尋問でもされているのかと思う情報。何を考えているか分からない顔が満を見つめる。少女が軽くデジタル文字盤で情報を入力していく。新しい情報があるならそれを聞き、記入しておこうという魂胆だろう。

「満の事はいいからお前が自己紹介してやれよ」

望が呆れながら少女に催促する。少女は真顔で望を見た後、満に向き直り口を開いた。






「魂外情報部の本部長、凪那七瀬(なぎなななせ)

それだけを言い、またモニターを見つめデジタル文字盤を打つ。コミュニケーション能力が低いと言うよりは情報以外に何も興味が無いといった振る舞いである。






凪那七瀬は薄い水色の髪でふわふわなショートカット。眼鏡を掛けており、真面目な雰囲気が出ている。座っているから背が高いか低いかは分からない。足元が見えない為、スーツを着ているのか分からないが上はシャツで上着は着ていない。







「前から言ってるが情報だけじゃなく他人にも興味を持てよ」

望がまたも呆れながら七瀬に助言する。七瀬はモニターから顔を逸らす事無く、言葉だけ返す。

「善処する」

「聞く耳無しか…」

望が首を横に振り部屋から出ようとするが立ち止まり、七瀬に向き直る。

「言い忘れてたが満は今日から俺のバディだ。困った事があったら助けてやってくれ」







望のその言葉に手を止め、顔を2人に向ける。

「バディ……?」

感情の無い表情に少しの嫌悪の色が見えた。





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