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ソウルピリオド  作者: の下
第2章 特別魂外対策本部
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28.魂外喰金部






「では次の部の説明をしますね」

説明の終わった文字を消し、魂外喰金(こんがいそんきん)部と大きく書く。

「喰金部は魂外がお金を払って魂を喰う事を取り締まる部です」





分かりやすく図を書き始める紗夜。満は金を払って魂を喰う事が出来る事自体は知っているがどんな原理でそれが成り立っているかは知らなかった。

「こちらに分かりやすく図を書きました。まず一般市民の魂外は役所に喰金届けを出します。その届けが魂外喰金部に渡され、喰金所に何日の何時に来てくださいと通知を送ります。魂外の方に来てもらいお金を貰って魂をお渡しするという形になります」

図を辿りながら丁寧な説明で分かりやすく、仕組みを理解した満。





「その魂を喰うのに払う金って幾らなんだ?」

この質問が来る事は分かっていた紗夜だが困り顔をしながら口を開く。

「1人3万と高額な料金なんです」

その答えに満が驚きながら声を荒らげる。

「それを月一で払うのか?!そんなの子供がいたらもっと高くなるじゃねぇか」

紗夜が軽く頷き、暗い顔をする。





「だから喰金部ももっと安く出来ないかって望ちゃんに相談してるのよ。望ちゃんもそれを望んでるんだけど上が通してくれないから困ってるの」

唯菜が眉をひそめながら説明する。

「上ってあいつがここでは1番偉いんだろ?なら決めるのはあいつじゃねぇのかよ」

満の疑問に紗夜が首を振り、応えた。

「確かにここで1番偉いのは望さんですがあくまで特別魂外対策本部内の話なんです。対策本部は警視庁が魂外対策の為に作った部なので取り纏めているのは警視庁の人間たちなんです」

不満がある様な含みのある言い方をする紗夜。紗夜だけではなく、そこにいる全員が難しい顔をしている。






「望が言うにはもう治りようのない病気の人とか生きる事が難しい生活の人から同意書を書いてもらって魂を貰うらしんだ。親族からも同意書にサインを貰うらしいんだけど、その親族に協力金を渡さなきゃいけない決まりがあるからこれでも頑張って最低限安くはしてるらしいんだ」

理仁が珍しく真面目に話し、ため息をつきながら弱々しく笑った。





「何をするにも俺たちは人間様がいないと生きていけない種族ではあるからな。感謝はしてるけど一般市民である魂外はまだ生きてくのが苦しい現状だな」

「理仁が言うように生きていく事が難しい魂外たちがまだまだ沢山います。ですから犯罪も減る事がないんです。お金を払えない魂外が人間を狙い、魂を奪う事件はやはり多いですね」

紗夜が理仁の言葉に付け足し、悲しそうな顔で話す。





「もっと魂外が住みやすくなれば違うんだろうけどな…」

和真の呟きが全員の耳に届く事はなかったが少なからずそこにいる者は皆、同じ事を思っているだろう。

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