27.魂外育成部
「あと少しで説明が終わりそうですね。次は魂外育成部の説明です」
空いてるとこに魂外育成部と書き、説明を始める。
「育成部は警察になりたい魂外を育てる為の部です。育成部には魂外保護課という身寄りのない魂外を保護する課もあり、その課では学問を教えて魂外の子供たちを育てていきます。20歳になる年に普通に就職するか警察として育成部で学ぶかを決められます」
説明を聞いていた満が質問を紗夜に投げかける。
「魂外は20歳から働けるのか?」
「人間は高校生からバイト等が出来ますが魂外は20歳にならないと許されてないですね。成人が50歳なので本当は子供扱いなのですがそれだと自分で生計が立てられないと言う意見が多かったので法律で魂外は20歳からと決まりました。成人するまで親が育ててくれる環境にいる魂外はひと握り程度しかいないので自分で生計を立てようとする成人してない魂外は多いのです」
「なら俺もここで働ける歳ではあるんだな」
「あら随分子供っぽく見えるけど満ちゃんて幾つなの?」
全員が確かにと思いながら満を見つめる。
「俺はこれでも25歳だ。何故か10歳近く下に見られるけどな」
そこにいた全員が同じことを思っていた。絶対に10代ではあるだろうと疑わなかったので先に歳を聞いておいてよかったと思っている中
「なぁんだ!俺15歳くらいかと思ったわ」
空気の読めない理仁はそのまま言葉にし、満が袖から黒い爪を出し、理仁に飛びかかろうとしていた。
「待って待って満ちゃん。理仁は悪気があって言ってるわけじゃないのよ」
「そうだ。馬鹿に付き合ってたら疲れるぞ」
「早く慣れて受け流せるくらいになった方がいいかもしれませんね」
3人が理仁がそう思うのもしょうがないと思いながらやんわりと助け舟を出す。
「えーー?!俺だけか?お前らだってそう思っただろ?」
それに気づかない理仁は3人を巻き込もうとしてくる。
「馬鹿は置いといて説明の続きをしましょうか」
紗夜が気を利かせて話を逸らそうと説明に戻る。
「能宮さんもここで一緒に働くようになるのでしたら育成部で勉強をする事になるかもしれませんね」
「勉強とかした事ねぇから何も分かんねぇよ」
満が顔を顰め、嫌そうな態度を取る。分からない事が恥ずかしいのか嫌なのか少し俯く。
「分からない事を学ぶ場所なのでそれでいいんですよ」
それを汲み取った紗夜が優しく諭す。満は少し気持ちが楽になったのか控えめに頷いた。




