25.魂外発明部
「次の部署は魂外発明部です。発明部は我々、第一線で活躍する魂外対策部に必要な物を開発してくれています」
魂外発明部を指しながら説明していると理仁が大きい声で割って入ってきた。
「はいはいはーい。発明部は俺もよく入り浸ってるぜ」
満面の笑みで椅子の背もたれに上半身を預け、足をぶらつかせ遊ばせる理仁。それを横目でため息をつきながら紗夜が説明する。
「信じられないとは思いますが理仁はよく発明部の本部長に知恵を借りたいと頼まれて一緒に開発をしているんです。ですので魂外対策部と魂外発明部、2つに所属しているんです」
とてもそうは見えないどころか嘘にしか聞こえない説明に明らかに信じていない顔をする満。
「その気持ちよくわかりますよ、能宮さん」
深く頷く他の面々に理仁が喚き始める。
「おぉぉいっ何でそんな反応になるんだよ?!俺これでもすげぇんだぜ?信じてねーだろ?!」
目の前にいるこれが知恵を貸すなんて事が出来る訳がないと満は理仁の言葉をスルーする。
「おいっ無視するなよ。嘘じゃねぇんだって」
段々可哀想に見えてくる程、理仁が相手されなくなってゆく。
「そんな不真面目なとこ見せてるから信じて貰えないのよ」
「唯菜さんの言う通りだ」
唯菜がクスクス笑いながら言い、それを深く頷きながら和真が同意する。
「ええええ?!どこが不真面目なんだよ。俺、皆の為に頑張ってるんだぜ?!」
今日一日で理仁が不憫なのはわかったと思いながら3人のやり取りを見つめる満。そんなやり取りをしている3人に気づかれないように紗夜が耳打ちをする。
「あんな風に揶揄っていますが本当は皆から凄く頼りにされているんですよ」
紗夜が軽く微笑み、ボードの方に戻る。煩い3人をほっとき魂外発明部の文字を消し、また新しく書き始めた。




