24.魂外情報部
「殺されるとは思っていませんが望さんに何かするとなると僕達も黙ってはいませんからね」
紗夜が満に説明ではなく忠告をする。満が顔を顰め、挑発するように言葉を返す。
「臨むところだ。お前ら纏めてギタギタにしてやるよ。その為にもここに来てやったんだからな」
満の言葉に顔を顰める紗夜。背中から黒い腕を生やし、満に伸ばそうとするが
「紗夜ちゃんだめよ」
唯菜が手を前に出すと紗夜の動きが止まった。
「これは望ちゃんが望んでる事なんだから貴方がどうこうしていい問題じゃないの。だから早く説明を続けなさい」
手を下ろすとやっと動けるようになったかの様な反応をする紗夜。唯菜が何かしたのかと疑問に思いながら2人を見つめる満。
「唯菜が真面目な事言うなんて珍しいな」
失礼な事を言う理仁の頭を殴る和真。
「いっでぇぇぇっ?!!今日は皆して何で暴力的なんだよっ」
頭を押え、涙目で和真を見る理仁。
「唯菜さんに失礼な事を言うからだ」
「ほんと理仁は最年長とは思えないわよね」
驚くべき言葉が聞こえた気がするが聞かなかった事にしようと満が紗夜を見つめる。
「出過ぎた真似をしました。説明に戻ります」
紗夜が今度は魂外情報部を大きく書き、ペンで指す。
「では魂外情報部の説明をします。情報部は1番僕達、魂外対策部との繋がりが強い部です。どの事件も情報がないと困る物ばかりなので頼りにされている部ですね」
魂外情報部の文字を二重丸で囲み、魂外対策部の文字と繋ぐ。
「情報部は情報収集課と情報保存課が頼りにされています。この2つの課のお陰で事件が解決出来ている状態です。情報部も事件に携わっていけば分かってくると思いますよ」
情報部からまた線を2本伸ばし、情報収集課と情報保存課を書き足す。
「情報部はパソコンで情報を集める者と足で集めに行く者で分かれています。なので異様な部と言いますか…インドアとアウトドアが入り乱れた部ですね」
言い方を悩みながら紗夜がやんわりと濁しながら言う。
「要するに陰キャと陽キャの溜まり場なのよ」
オブラートに包んだ言葉をぶち壊すように唯菜が言い放った。
「………唯菜」
額を抑えながら紗夜がため息をつく。気を取り直すように場所を作る為に説明の終わった文字を消していく。
「これで情報部の説明は終わりですね。では次の部署の説明をしていきます」
紗夜がまたボードに新しく文字を書き始めた。




