22.魂外行不部
「では魂外行不部の説明の続きをしますね」
戦型の説明を消していき、また大きく魂外行不部と書き始める。
「先程も言いましたが行不部は行方不明になった魂外も探しますが遭難等にも力を貸しています」
紗夜が思い出したかの様にボードに何かを書き始め、満に向き直る。
「申し訳ありません。先程説明で言い忘れていた事があるのですが動物型は3種に分かれていて、動物という訳ではないのですが同じ括りとされている種があります。それが動物種と虫種と魚種です」
紗夜が動物型の文字の横に3つの種を書いていく。
「こちらの3種が動物型です。なので通常サイズが大きい者から小さい者まで様々なのがこちらの型ですね」
動物型の説明が終わるとまた行不部の文字を指し、説明を始める。
「それぞれ特徴がある動物型の3種は遭難時の事件で得意な分野で分かれて活躍しています。部の中でも課で分かれているのですがそこまで話すと長くなるので後に知る機会がありましたら教えます。遭難時特化の者も多く、水難事故や登山遭難に長けた者が多い部です」
「水難事故って俺達魂外は水は苦手だろ?どうやって助けるんだよ」
満が純粋な疑問を持ち、紗夜に問う。紗夜がまたも珍しい物を見るかの様に満を見つめ説明する。
「今や普通に使われているのですが丁度10年前に開発され出来た薬があります。それが魂外が水に触れても火傷をしない薬。魂水安薬です。魂外医療部の説明にもなるので丁度いいですね」
そう言った紗夜が行不部の文字を消し、今度は魂外医療部の文字を大きく書いた。
「本当に浮世離れしてるな。魂水安薬が出来た当初は飛ぶ様に売れたしニュースでも大きく報道されてたぞ。最近でもずっと売れているし魂外の中でも有名だけどな」
望が不思議そうに満を見つめ、満が少し顔を歪める。
「必要ない物の情報は教えて貰わない事の方が多かったからそれに慣れちゃってるだけだ」
珍しい物を見る目が苦手なのか言い終わったと同時に満が紗夜の説明を急かす。
「早く次の部署の説明してくれよ紗夜」
「わかりましたよ。では魂外医療部の説明をします」




