表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソウルピリオド  作者: の下
第2章 特別魂外対策本部
18/90

17.現代






「今は2411年の満公(まこう)時代ですが今から50年前は前時代の跡翔(せきと)時代です。跡翔時代の頃はまだ魂外に法という物はなく、害虫の様な扱いを受けていました。魂外とバレてしまえば駆除の対象。それがそれまでの時代の魂外の扱いです。ですが、その時代に大きな波紋が広がったのです」



紗夜の話は歴史の授業を受けている気分になった。だが、ただの歴史の授業という訳ではない。自分達の種族がどんな扱いを受けてきたのか。満はそこに興味しかなく眠気など吹っ飛び耳を傾けた。



「人間を大量に殺した魂外が現れたのです。その魂外の望みは1つ。魂外を自由にする事。それを呑まなければ人間を皆殺しにすると言う条件」

とても横暴なやり方だがその時代に意志を示すにはそれしか無かったという事が分かる程、魂外にとっては酷い世の中だったのだろう。今がまだマシになっているのも、もしかしたらその魂外のお陰なのかもしれないと満は思いながら話を聞いた。



「政府はそれを鵜呑みにする訳にも行かず、助けを求める様に特別魂外対策本部を発足します。魂外に対してのみ行動を許された組織として作られました。そして期待された通りにその頃の組織の隊長が波紋を広げた魂外を捕まえて幕は下りたのですがその隊長が提案したのです」

そこで今まで話だけしていた紗夜がボードに文字を書き始める。スラスラと分かりやすく短く書いていく文字を満は見つめる。



「隊長の提案はこの様なものでした」




・魂外にも人と同じ法の元で暮らしてもらう事

・魂外にも市民権を与える事

・金を払えば食事が出来る法を作る事



これは現代では当たり前となっている魂外の法だ。どれ程浮世離れしていても法を知らない者はいない。これのお陰で助かっている魂外がいるのも確かだ。魂外が人間と変わらず生きていけるのもこの法のお陰。



「政府はまた大量虐殺を行う魂外が出てくる事を恐れ、隊長の提案を呑み、魂外の為の法を作りました。それが今現代でも続いている魂外の安息でもあります」

「その法に対して不満を抱く奴も少なくないけどな」

黙って聞いていた望が割って入る。




「法を作ったからと言って人間の様に扱って貰える訳ではない。偏見や恐怖で魂外を苦しめる者もいる。子供の魂外を高値で売ったり、魂外を奴隷として使う者もいる」

満はその屑共から魂を刈り取り、食事をしていたのでその筋の話はよく知っている。だがそれでも湧いてくるのが人間の闇の部分だ。



「そんな魂外の為の特別魂外対策本部だ。魂外も人間も共存出来るように発足された組織。紗夜、本部の説明も頼んだぞ」

望が紗夜に頼むと望は机の上の書類を片付けながら目を通し始めた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ