13.重無唯菜&一条和真
「私は特別魂外対策本部、魂外対策部の重無唯菜警部補よ。よろしくね」
滑らかに話し始めた女は短い自己紹介を終えると軽く微笑んだ。
「あぁよろしく」
満が短めに返すと唯菜も短めの返事を返した。
唯菜は綺麗な顔立ちで薄紫の綺麗な瞳。黒髪ロングで右側に緩く纏めている。服はタイトスカートスーツで上着のボタンは止めてなくシャツはスカートの内側に入れてはいるが上のボタンは大胆に開き、大きな胸と黒い下着が丸見えの状態である。本人はそれに対して何とも思っていないのか気にする素振りはない。
「姉だと思って頼ってね、おチビさん」
ゆったりと隣に座ると頭を撫でながら満を抱きしめる。初めての出来事に感覚、満は一瞬で顔を赤らめ目を泳がせた。
「おい唯菜、お子様には刺激が強いからやめてやれ」
「あらあら、ほんとね」
イタズラっ子の様にクスクスと笑った後にしょうがないなと直ぐに離れた。体が幾つあっても足りないと思いながら満がふわふわと夢見心地でいると男が目の前に来て睨みながら話し始めた。
「俺は唯菜さんと一緒の魂外対策部、一条和真警部補だ。子供だからって甘やかされると思うなよ」
刺々しい言い方をする和真。
「誰が甘やかされたいなんて言った」
満が睨み返し、ピリピリとした空気が漂う。
短髪の黄色髪で目はツリ目。苦労人なのか眉間には常時、皺が寄っていて難しい顔をしている。背は高い方なのか170以上には見える。スーツをちゃんと着こなしており、唯菜とは真逆の性格を表してる事がわかる。
和真の自己紹介が終わると先程よりも優しい顔立ち、と言っても眉間の皺が少し軽くなり口調が優しくなったくらいだが唯菜の方を見た。
「唯菜さん。こんなガキに構ってないでさっき終わった事件の報告書、早めにお願いしますよ」
和真が唯菜に困り気味に仕事を急かす。
「だってパソコン慣れないし目はシパシパするし退屈なんだもん」
口を尖らせぶーぶー言いながら駄々を捏ねる唯菜。
「パソコンって肩凝っちゃうから嫌なのよね。あー和真が下から胸を持ち上げてくれるなら肩凝らないし頑張れるかも」
またもイタズラっ子な笑みで和真をニヤニヤと見つめる。冗談なのは誰が聞いても分かるが和真は一瞬で顔を真っ赤にし動揺し始めた。
「なっなにっなっなんてっ…えぇ?!」
動揺しまくっている和真にため息をつきながら望が忠告する。
「おい唯菜、和真を弄ぶなよ。和真もあれは冗談だ。真に受けるな」
2人のやり取りを見た満は変わった奴らだと子供ながらに思い、不憫な和真を哀れんだ。




