12.仲間になる皆さん
「わぁ可愛いおチビさん。お名前は?」
「全然気づかなかった。新入りは久しぶりだな」
「わっ私と同じくらいの身長…これなら安心して仲良く出来そうです」
「おーこのちびっ子、望が連れてきたのか?隠し子か何かか?」
「そんな訳ないでしょ。皆さん一度に聞くのは困らせてしまいますよ」
案の定、嵐の様な質問攻め。目を回しながらもみくちゃにされている満を見兼ね、望が手を叩き注目を促す。
「紗夜の言う通り、一度に聞くと疲れるだろ。まずはお前らが自己紹介してやれ」
望が自分のデスクに向かい椅子に座る。望のお陰で開放された満は今日だけで何回初めての事を体験しなければならないのかとまたげっそりとしていた。
「それもそうよね。じゃあ、私から自己紹介するからおチビさんはここに座ってね」
手を引かれ、ソファに座らされる。ふかふかで質感のいいソファなのが分かる。廃工場にあったのはガラクタや捨てられた物を寄せ集めただけの秘密基地状態だった為、こんなにふかふかなソファは初めてだった。
さっきまで質問攻めにしていたのが嘘の様に散り散りになり、ソファに座る者。デスクの椅子に座る者。立ったままの者と落ち着いた状態で皆が満を見つめる。
「ここにいるので全員ではないがこんなに集まってるのも珍しいからな。運が良かったな満」
望が付け足して言い、自分のデスクから満たちを見守っている。満から見て全員が見える位置に揃い、立ったままの女が話し始めた。




