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薄明光線

作者: 塩濆け幾等

笑い出した空と

涙拭う波状雲

散らす風に乗せて

紙飛行機逸らした


一滴(ひとしずく)だけの

今、嚙み締めた喜びと

五月蠅(うるさ)いくらいに泣き出す

天気雨の悲しみ


朝風が呼び込む

乾いた砂と塩の匂い

冷たい岩を這って

くぐもった声で叫んでいる


光求めて彷徨う

ビルの影のツユクサ

佇んでいるベンチに

梅の花舞い散る


悔やむことが全てなのか

悲しむことが全てなのか

有り得ないだろうそんなこと

今日の空が語っている


笑い出した空と

高く舞った海鷲

そこにひとつの涙を

添えるように高鳴って


光と

ともに。

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― 新着の感想 ―
[一言]  喜怒哀楽。  塗り分けているようで。  ともに、一枚の油絵を描く、ひと筆、ひと筆。
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