9話窺う先輩と更に窺う後輩
今日朝弁当忘れました(にゃっ)
「おっはよーっす明奈~」
「あよー高城ー」
「──おや? あの後ろ姿は……」
「──むぅ……あいつどこだ後輩……」
「呼びました?」
「うあひゃあへあ!!?」
「何処から声出してるんですか……」
「ななな、なんでお前がここにいるんだっ!?」
「それはこっちのセリフですよ、なんでウチの学校の校門を怪しい動きで窺ってるんですか? ──幼女先輩」
「幼女先輩言うなっ!?」
「何処に出しても恥ずかしくない立派な幼女ですが何か?(キレ気味)」
「恥ずかしいのはこっちだっ!? ってなんでそっちがキレ気味なんだよっ!!?」
「だって……」
「だってもくそもあるかっ!」
「幼女がそんな言葉遣いしちゃいけません!」
「幼女じゃないっつってんだろっ!」
「何処に出しても恥ずかしくない立派な幼女ですよー皆さーん見てくださーい」
「……おいやめろ!? 見せびらかすなっ!? だっこすんなぁ!! みんながこっち注目したらどうするんだっ!!?」
『──おーい、お前らー校門前で騒ぐんじゃなーい』
「すみませんでした」
「すみませんでした……」
「おまえのせいで怒られたぞ……」
「いや、先輩と話すのが楽しくて、つい」
「そ、そんなことばではもう騙されないからなっ!」
「今までは騙せてた事実に衝撃を隠せないのですが……」
「う~……うっさい!」
「ところでなぜここに?」
「おまえの監視だ」
「えっ」
えっ