7話メロンパン先輩と盗撮後輩
今日はちょいと長め(にゃっ)
「こんちわー……っと、おっ?」
「げっ……」
「わぁお、嫌そうな顔」
「じゃあその理由は朝っぱらからおまえの顔を見たからだろうな」
「……つまり俺のことが好きということ?」
「なんでそうなるんだよ……」
「いやいや、伝わってましたよ──先輩からの愛溢れるラブコールは!!!」
「そんなことした覚えあるかっ!!?」
「そのしかめっ面は俺の存在が好きすぎて眩しいってことですよね?」
「前向き思考もここまでいけば立派なもんだなっ!?」
「ほらそうやって直ぐ褒める。やっぱり好きじゃないですか」
「なわけあるかっ!? はぁ……」
「? どうしたんですか先輩。今日元気ないですね?」
「朝たべてないからな……」
「そりゃあてえへんだ!!「うおっ!? なんだ! いきなり!?」
「というわけでどうぞ」
「? なんだこれ」
「たまたまさっき買ったメロンパンです。しかも今ならなんと! 生クリームまで内蔵されてます!!」
「こ、これ貰っていいのか……!」
「わあすごいきらきらした目……こんなお腹空かせた子放っておけるはずないじゃないですかー」
「むっ、なんか言い方が気になるけど戴けるなら貰うぞ?」
「どうぞどうぞ、……その為に買ったんですから」
「むぐっ、はんかいっはか?(何か言ったか?)」
「いえいえ、それじゃ俺はそろそろ……って食べるのに夢中で聞いてない!?」
***
「──あれ? あいつは何処行った?」
「? あいつっていっつも仲良さげ~に話してる男の子のこと?」
「仲良くないわっ!?」
「もー、照れちゃってー。分かってるよ~♪」
「むぅ~……後輩は戻ったか」
「そうだよ~♪ 食べてる写真だけ撮って帰ってったよ~」
「? 待った、写真って何のはなしだ?」
「? そりゃー、よーちゃんの写真に決まってんじゃ~ん」
「なっ!?」
「あはは、ポカンと口開けてる~♪」
「なななななーーーーー!!!?」
「あとお腹減らして突っ伏してるシーンもだよ~」
「アイツぅ~~~~!! 最初からそのつもりでぇ~~!!? ぐぬぬ~」
「まあまあ、メロンパン貰えたし、ね?」
「で、でもあいつこうやってパンとか与えて小動物だとでも思ってるんじゃないか?」
「そうかな~……たぶん好意だと思うけど~」
「? なんか言ったか」
「いやいや、なんでもないよ~。あっ、そんなことよりも仕返しする方法考えよーう」
「そうだな……あいつに撮られた写真もどうにかしないといけないし」
「そうだね~」
「──」
「─」
**
「ふふっ、応援してるよー後輩くん」
「──なにやってんだアキ! さっさとあいつを懲らしめる作戦を考えるぞっ!!」
「はいはーいわかったよ~」
幼女先輩は一体何をするのかっ!? そして盗撮した写真の行方は!? (※あの後後輩くんはちゃんと写真を消しました)