4話メイド先輩と出禁後輩
「……で、何でおまえがここにいるんだ?」
「メイドさんの揉み足を拝みにきたからですが?」
「この変態っ!!」
「ありがたやーありがたやー」
「拝むなっ!?」
「で、先輩こそ何でメイド喫茶でバイトしてるんですか?」
「従姉妹のお姉ちゃんが経営してて、人手不足で、『大丈夫大丈夫! そういうのもマニア受けするからっ!』って言われて、わたし嫌だって言ったのに……」
「うーん、先輩の場合は犯罪ですもんねぇ~」
「誰が犯罪かっ!」
「だって違法ロリでしょ? 所持してる時点でアウトじゃないですか」
「違法麻薬みたいにいうなっ!? わたしは健全だぞっ!?」
「って言っても……ねぇ?」
「ヒッ!? ジロジロ見るなぁ!」
「そのスカート丈短くありません?」
「だ、だって仕方ないだろっ! これしか制服なかったんだっ!!」
「……不健全」
「ギクッ!?」
「先輩ダメですよ。世の中は怖い人ばっかなんですから、そんな格好して誘拐でもされたら……」
「されたら……?」
「揉み足揉み揉みされちゃいますよっ!」
「いやあああああああああ!!?」
「揉み揉み揉み」
「その手の仕草やめろっ!? 変態っ! むしろお前が怖いヤツだろっ!?」
「取り敢えずその格好の危険性を解ってもらえたところで……」
「……おまえが危険なヤツだということだけは解ったよ」
「まあまあ……取り敢えずその揉み足で俺のこと踏みながら『お帰りなさいませ御主人様!』って笑顔で言ってくれませんk──「おまえ出禁だっ!!」
お帰り下さいませ御主人様!