2話貧乳先輩とロリコン後輩
「おいお前!」
「……」
「そこのお前だよっ! 無視すんなっ!」
「……なんすか貧乳先輩?」
「貧乳いうな!? 通報すんぞっ!」
「えっ、何このド理不尽。挨拶しただけなのに……」
「いやっ、出会い頭に人を貧乳呼ばわりは理不尽だろっ!」
「だって事実ですし」
「事実じゃない!」
「頑なだなぁ」
「ひ、人を毎回毎回貧乳貧乳って……デリカシーってもんがないのかお前はっ!?」
「だって……ねぇ?」
「ヒッ!? 胸を見るなぁ!?」
「だってそれ胸じゃないですもん」
「じゃあ何だよ!?」
「まな板?」
「……ころすっ!」
「おおっと、デンジャラス。でもその鞄と先輩の体力じゃどうやっても僕は殺せませんよ?」
「はぁ……くっ……このっ……! このっ……! なぐらせろぉ~!!」
「嫌です」
「ふ、ふぇぇぇん!!」
「あっ、大人げなく避けてたら泣いちゃった」
「後輩のばかぁ!!」
「こ、こんな所、俺の傍で幼女が泣いている所を誰かに見られたら通報、もとい犯罪者にされてしまう……!」
「……おい誰が幼女だ」
「あっ、幼女先輩泣き止んだんですね」
「誰が幼女先輩だっ!?」
「ん」
「指差すなわたしをっ!」
「なら他にそれらしき人物でも?」
「いやっ、だからわたしを幼女にするのをやめろっ!!」
「もう幼女じゃないですか」
「うぅ~~~!!? ロリコン! ロリコンロリコンロリコンロリコン!!」
「ちょっ!? 先輩不味いですって!」
「ロリコン! ロリコン! ロリコン!」
「反論できないからって開き直るのはどうかと思いますよっ!?」
「後輩のロリコーン!!!」
「ヒソヒソ……あの人ロリコンなんですって……」
「(あっ、僕社会的に死んだ……)」
やーい、おまえのかあちゃんローリーコーン!