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日曜日・始まり 1
漆黒の闇が覆うその場所に一人の人間がいた。
何もない無機質な空間はまるで現実とはかけ離れた光景だった。
「時が満ちたようだ。」
その人物はクツクツと笑い、壁に張り付けてある六人の少年、少女たちの写真を蔑んだような目で見つめていた。
「さてさて、この『駒』たちはどのように動くのか、楽しみだな。」
口元に冷たい笑みを浮かべるその人物はパソコンを見つめる。
画面には六人の少年少女たちの個人情報が載っている。
「ゲームを始めよう、『暗黒の遊戯』を…。」