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始動!イクイプメンター!(後編)

二人が白と黒の光に包まれてる一方で北子の友人のトモちゃんとユウちゃんを人質にしたヴィハインは…

「ふふふ、どこからでも来い…!お前は地球人がだぁい好きだったよなあ…!絶対放っとけないだろうぜぇ!」ヴィハインが豪快に笑っていると人質の二人は言った。「おい変態モヒカン!このロープ解けや!法的手段に出るぞ!」「訴訟…!慰謝料…!」「ていうか、アンタのようなオッサンが触角とかキモい!似合わない!」「不相応…!」…するとさっきまで聞き流していたヴィハインは表情を変えた。「貴様ら下等な地球人がぁ、触角を…馬鹿にするかあああ!!」激昂したヴィハインは二人に怒り掴み掛かろうとする。その次の瞬間――

「二人に触んなこのアホモヒカァァァァン!!」

ゴカアァァァァァアン

黒い影が空から降りてきてヴィハインの頭部を殴り付けた。黒い影の正体、それは黒い兜を被り全身を黒い鎧で覆った北子だった。「二人とも無事!?」と聞かれて少し戸惑う二人だがすぐに北子だと気付いたようですんなり今の北子を受け入れた。「北子!助けに来てくれたのか!」「まるで…ヒーロー!格好いい!」そんな二人の元に今度は白い影が近付き、二人のロープを右手の大きな爪で切り裂いた。「二人共、早く逃げるのだ!」白い獣の骨に覆われ紫の縞模様の付いたそれはさながら白い虎が擬人化したような姿だった。

「えと、どちら様…?」二人の友人が北子に疑問の視線を向けると北子は答える。「その子は転校生だ!その…なんだ、かくかく然々でさ!私達二人はこの宇宙人らと戦う正義の味方になった訳さ!」と、説明にあまりなってない説明をするが友人二人は「なるほど~」と、またもやすんなり受け入れた。「じゃ、その二人を遠くへ!」「分かった!」転校生の少女が二人を抱えたその瞬間、目にも留まらないスピードで遠くへ――「ただいま!」――そして直ぐに戻ってきた。「お帰り!さ、これで遠慮なく戦えるな。立てモヒカン!起きてるんだよね!?」

するとさっきまで伸びていたヴィハインは立ち上がり、激昂した。「てめぇぇら八つ裂きだあぁ!いや、八つ裂きじゃ済まさん!触角を馬鹿にまでされたんだ!死ぬよりも酷い目に合わしてやる!」

並々ならないヴィハインの気迫に圧されそうになるも、北子は不敵に笑う。「怖いなあ…普通に怖い…でも何でだろうなぁ――普通に勝てそうなのは!!」そう言った瞬間、北子を黒い光が覆い尽くす。「転校生!」「ああ!」同じく白い光に覆われた少女が北子の合図でヴィハインに立ち向かう。「この死に損ないがぁ!」ヴィハインがどこからか巨大な小型UFOのような何かを取り出した。「この円盤型戦輪、コンキスタスで貴様を血祭りに――」しかし少女

気にせず、バシバシとヴィハインを攻撃する。反撃されそうになっても避けては攻め避けては攻めを繰り返す。「チマチマと…鬱陶しいんだよぉ!」怒りが頂点に達したヴィハインは少女を蹴り飛ばす。占めた!と笑う瞬間、ヴィハインは見た。同じように笑う少女を

――「我は…囮である!お前のパワーを使い果たさせる為の!」

「しまった」と思った時には既に遅し。振り替えるとそこには北子が力を溜めて構えていた。「行くぞモヒカン!」次の瞬間、北子の左手に盾のような物が装着される。それを見たヴィハイン、そして少女も驚いた。「おい!それは防御用の――」しかし北子は話を聞かずにヴィハインに立ち向かう。「クソぉっ!それらは俺達が手に入れる筈の力だったんだぁ!喰らえぇ、必殺――」「必殺技を出すのは私だあぁぁぁあああ!!!」北子がヴィハインに負けじと激昂すると盾は次第に巨大化していく。どんどん、かなり、山のように…!

「喰らえ必殺!北子ブラック盾ナックルぅぅぅぅう!」

グワァアアアアアアアン!!!!

巨大かつ鈍い音が響く。「グヘーェッ!?」巨大な盾でヴィハインを空中まで殴り飛ばすと、更に盾を構え殴り掛かった。

「自分の星に、帰れええええええええええええ!!!」

更に殴り飛ばされたヴィハインは自分の故郷の星、ロズェール星へと飛ばされ消えて行った。


変身が解けて一息ついた北子は、同じく変身が解けた少女に親指を上げてニコリと笑った。「やったね♪」そんな北子に対して色々思うことがあった少女だったが、すぐにどうでもよくなり言った「ああ…!」二人は互いに笑顔を向けた。

そこで北子はハッとした。「そういえばお互い自己紹介がまだだったね。私は玄田北子!北子って読んでくれれば良し!」自分の番になって少し戸惑う少女、しかしすぐに何かを思い出したように答えた。

「我は…西…美。白山 西美(しろやま にしみ)である!以後、宜しく頼む…!」「ああ!えっとなんだっけ…いくぺ…いく…」「イクイプメンターだ。」「そうそれ!それとしてよろしく!あと、友達としても…ね、西美ちゃん!」

“友達”という言葉に反応して少し何かを思い出した後、西美は言った。


「ああ!友達としても…!」


こうしてイクイプメンターと宇宙人達との戦いが始まった!!次回へと続く!


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