第二話 まんまの時間
終わり方が、すごく微妙です。
まぁ、今回は魔法の説明会という事で…ちなみに短いです。
私が生まれてから六日がたった。この時点で元の世界?に戻れていないので、これが夢じゃない事は明らかになった。でも……
(暇だなぁー)
正直暇すぎて死にそうだ。
というか、できる事が無い。首すら動かないしね。
小説とかでは、赤ん坊になったらよく家の書斎とかに閉じこもって、この世界の知識とか蓄えたりするのに。てかこの家、書斎も無いんだけどね。本も魔道書だけだし。
まぁ、その魔道書も危ないからって、棚の上に置いてあるんだけど。
んー魔道書、か。そういえばゲームの中では、普通に本を装備してボタンを押せば、魔法が使えたんだよね。実際のところ、どうやって使ってんだろ。まさか、本にボタンが付いてるわけではないだろうから…やっぱ、呪文とか?
「はい、エルちゃん。まんまのお時間でちゅよー」
魔法の使い方について考えていると、エリスの声が聞こえた。
(あー何かお腹空いてると思ったら、もう昼だったんだ)
そっと瞑っていた目を開ける。(基本的に目は瞑っている。目開けてたら疲れるだけだしね)
するとそこには胸をさらけ出したエリスがいた。
エリスはそのまま私を抱き上げ、私の顔を自分の胸に埋めた。
「さぁ、召ち上がれ」
言われなくとも、もう飲んでるわ!
あ、ちなみにこれ私の意志と関係無いから。マジで。
なんか知んないけど、唇に触れたら勝手に吸っちゃうんだよね。
(私がもし男だったら、こんなに嬉しい事は無いんだろうけど…なぁ)
かなり複雑な心情で、私は自分の腹を満たしたのだった。