プロローグ
皆は魔法使いを信じるだろうか?
タネもなく手から炎を出したり、雷を呼び出すアレだ。
俺も当初この学校に来るまでは全く信じていなかった。
魔法学校という、いかにもうさんくさい所に転校するまでは・・・・
現に俺は普通の一般人なのだが、変な紋章に選ばれたせいで、その学校に週に1度通わなくてはいけなくなった。
しかし、そこで教えられたのは、魔法ではないある力を使った特殊な技だった。
あの俺を選んだ変な紋章っていうのは、『ソウルイーター』という呪われた紋章らしく、魔法使い退治には持ってこいとのことだ。
ん?魔法使い退治?
その真相は俺が神兵に昇格してから教えられた。
その前にこの学校のシステムみたいのを説明しなくてはならない。
まず、普通の学校のトップの学園長のことを、ここではメシアという。
だがそのメシアの姿を誰も見たことない。当然、俺も見たことはない。
次に生徒会にあたるのが、ここでは幹部会と言う。
幹部会は全員で5人いて、生徒のほとんどはこの幹部会から指示を仰いでいる。
その幹部会の5人に一人づつ、直々の部下というか家来がいる。それが神兵だ。
それ以外のことを信徒という。当然生徒のことも信徒と呼ぶが、先生も信徒に含まれるらしい。
っということは神兵のほうが、魔法学校の先生よりえらいということになる。
神兵に昇格した俺は、この魔法学校の本当の意味を教えられた。
魔法学校っというのは表向きで、本当は『魔女狩り』という組織らしい。
この世の魔法使いを全滅させる組織。
前にも言ったが、俺たちは魔法学校に通っているものの、魔法など使えない。
ただの一般人より強く、不思議な能力をもってるだけだ。
その元一般人に魔法使いを狩れだと?冗談も休み休みにしてほしい。
でももう後戻りはできないらしく、断れば狙われると脅され、しぶしぶそれを了承した。
そして神兵になってからの、初めての仕事を言い渡された。