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壊れた世界で鳩は鳴く  作者: ウォーバード
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☆登場人物


冬飼(ふゆかい) 蒼璽(そうじ)

『王制同盟』一等空尉。皇國出身。二一歳。

第一〇八蒼翼鳳兵団所属のパイロットで、凄腕のコメットバード・ドライバー。

妹の穹を何より大切に思っている。熱血漢だが、普段は冷静な態度をとるようにしている。

穹より才能が無いことを嗤われ、罵倒されながら生きてきた。両親に厄介払いの意味合いも込めて空軍に放逐されたが、持ち前の忍耐強さと努力により、敵対勢力や中立勢力にまでその名を轟かせるエースとなった。

愛機の『金鵄』機載ブレインネームカナリアと共に様々な任務をこなす。社交的で明るいが、その実、差別されることを恐れ、それでも穹を護ろうとする自分自身に違和感と恐怖感を持っており、本当の自分を曝け出すということを滅多にしない。


杜若(かきつばた) (そら)冬飼(ふゆかい) (そら)

蒼璽の妹で、『王制同盟』一等空佐。皇國出身。一八歳。

『王制同盟』最年少の佐官で、第一〇八蒼翼鳳兵団副司令。

蒼璽よりも遥かに高い才能を持ち、文武両道の天才として生まれるが、自分より才能が無い兄が差別され、苛められるのを見て育った。また、ありとあらゆる英才教育を受けたが、愛情というものを受けず、唯一優しくしてくれた兄にのみ心を開く。そのため、兄を差別する両親や周囲の人間、果は兄より才能を持って生まれた自分自身や、不平等な世界を造った神、そして世界そのものに、強い憎しみを持つようになる。

兄を護るため、空軍に入隊する。第一〇八蒼翼鳳兵団の実質的な指揮官。

普段は母方の名字を名乗っている。

持ち前の頭脳とカリスマ性・話術で他者を洗脳できる。












☆組織・国家


・王制同盟

皇國・帝国・王国・大公国を主力とする国家群。

加盟国全てが君主制国家である。

国土は狭いが、科学力と技術力に優れる国家群が多く、海洋国家も多い。そのため、世界の海の、実に三分の二以上を握っている。同時に空軍第一主義・制空権優先主義を掲げており、海軍戦力と空軍戦力では他組織を遥かに凌ぐ。

君主制、或いは限定的君主制による、民主主義と君主制のミックスによる国家・世界統治を絶対としており、自由連合とは対立・戦争状態にある。

一方、統一共和とも戦争状態にある。通称、同盟。


・統一共和

共和国と周辺小国家群からなる国家群。

元は帝国の支配下にあった地域の一つで革命が起き、独立(共和国建国)を宣言したことによって誕生した。しかし、その実態は世襲制大統領による独裁国家である。

国力に乏しいが、元帝国の装備をやりくりすることで、王制同盟の侵攻を防いでいる。また、同盟自身も、統一共和へ攻め入ることに本腰を入れてはいない。通称、統一。


・自由連合

連邦・枢軸民政を主力とする国家群。

連邦と枢軸民政以外は国力に乏しく、実態は二ヶ国だけの連合である。

自由と平等・民主主義を絶対と掲げる組織で、王制同盟と戦争状態にある。また、統一共和との仲は開戦こそしていないが、非常に険悪である。国力は強大だが、制海権・制空権をほぼ同盟に掌握され、軍は地下要塞や軌道上要塞を駆使して抵抗を続けている。

国民は自由と平等を第一に崇拝している、民主主義シンパが大半を占めており、それが同盟から非常に嫌われており、同時に恐れられている。

また、連合もまた、皇帝や国王・帝王・大公に忠誠を誓える同盟人のことを野蛮人と称し、恐れている。通称、連合。


・中立国家群

民国を中心とする、文字通り戦争には不介入の国家の総称。

あくまで総称であり、別に同盟関係にあるわけではない。

さらに、中には内戦状態にある国や、他勢力の代理戦争を呈している国・無関係の戦争をしている国も含まれているため、完全に平和というわけでもない。


・皇國

世界最強の空軍大国。皇帝を元首としている。皇帝は原則的に政治・軍事に参加はしないが、最終決定(裁可)は皇帝のみが行う、王制国家となっている。ちなみに、皇國人は藍髪藍眼が特徴。

コメットバードの開発技術は他の追随を許さず、世界中の制空権をほぼ独占している。

シンボルマークは『双翼の天日』。


・帝国

世界最大の技術大国。帝王を元首としている。帝王の権限が強く、国民を直接統治している。また、貴族制度も存在しているが、ほとんど形骸化している。

内陸国であり、陸軍大国でもある。

シンボルマークは『銀の鉤十字』。


・王国

世界有数の海軍・空軍大国。国王を元首としているが、国王をあくまで象徴とする、立憲君主制国家。そのため、元首の権限は限られている。

空軍力は皇國に劣るが、海軍力は凌いでいる。

シンボルマークは『三つ首龍の目』。


・大公国

世界最北の国で、最大の面積を持つ国。大公を元首としている。世界有数のの陸軍大国で、空軍も発達している。同盟では、人口が最も多いため、兵站を担当する。

シンボルマークは『黒い鷲』。


・共和国

帝国領の一部が独立し、建国された国。共和制と銘打っているが、実態は世襲制の大統領による独裁国家。伝統と格式のない独裁国家として、同盟からは嫌われている。

シンボルマークは『十字架の盾』。


・連邦

世界で二番目の面積を持つ大国で、世界最大の量産能力・工業力を持つ。最高評議会による連邦制を採っている国で、自由と平等を絶対的正義と掲げている。

陸軍力では大公国をも凌ぐが、コメットバード技術は皇國より数段劣っている。

シンボルマークは『黄金の剣と星』。


・枢軸民政

小さな民主主義国家群を統合した連邦国家。連邦の手引きにより、王制が倒された国家が多勢を占めている。各国からの代表者で構成された元老院がトップである。

シンボルマークは『白い狼群』。


・民国

世界最古の永世中立国。

シンボルマークは『菩提樹の葉』。











☆用語


・コメットバード

本作世界における戦闘攻撃機の通称。戦闘機と攻撃機の境界線が酷くあいまいになり、形状やシステムも“飛行機”という概念から外れつつあるため、この名称が多用されている。

また、コメットバードの搭乗員をコメットバード・ドライバーと呼ぶ。

“コメットバード”という言葉は、皇國の世界初第一世代コメットバード『彗星スイセイ』から来ている。現在は戦争の要であり、コメットバードの性能が戦争を左右するとすら言われている。

 

金鵄キンシ』44F型

皇國空軍の主力コメットバード。最新の機載ブレインとジェミニ・システムを新規採用している、世界初の第七世代機。四基の小型電子炉を搭載し、事実上の航続距離は無限。エンジンを多方向に個別制御し、周囲に揚力フィールドを展開することで、自由自在な機動が可能となっている。上から見ると漢字の「山」のようなフォルムをしている。


『シャープスワロー』(F‐67N)

連邦自由解放空軍の主力コメットバード。第六,二世代機で、『金鵄』と比べると少々性能が劣る。三基のエンジンを搭載している。大剣のようなフォルムが特徴で、先端の粒子ブレードで敵に突入することも可能。高速だが、安定性や旋回性能に難があり、ベテランでなければうまく扱えない。


『ウンディーネ』

帝国国防空軍の主力コメットバード。第七世代機で、前主力機にそのままジェミニ・システムを採用し、小改造を加えている。四基のエンジンを円環に設置しており、前進翼がとても長い。独自兵器として高電磁パルスを装備している。


・ボンバーバード

本作世界における大型戦略爆撃機の通称。


天照アマテラス』47SB型

皇國空軍の主力ボンバーバード。翼竜のようなフォルムが特徴で、四基のエンジンを持つ。


・タンクバード

本作世界における対地制圧機の通称。コメットバードの中でも、対地攻撃に特化しているタイプの事を指す。中型爆撃機を含むこともある。


・バリアーバード

本作世界における防空掃討機の通称。大量の防空火器による防空シールドの形成や電波式シールドなどの形成を行う航空機。小型のものから空中艦クラスのものまである。


『ブルータートルⅤ』(DDS-07E5)

連邦自由解放空軍のバリアーバード。機体のあらゆるところに機関砲を搭載し、強力な防空網を周囲に展開する。Ⅴは最新型。名前通り亀のような形状をしており、二基のエンジンを持つ。自身を守る装甲やシールドも強力なため、容易に撃墜できない。


機脳ブレイン

本作におけるコンピューターのこと。発達し、人間の脳とさほど変わらないシステムとなったため、機械の脳で機脳、通称ブレインと呼称されるようになった。

固体だけでなく、液体状の機脳も存在する。

人間の脳と同じように考え、学習し、感情をもつものが大半である。


憑依機脳アイオーン・ブレイン

皇國のブレインの一種。様々な兵器に搭載されている。機体に人間を憑依させる器の役割を果たすブレインで、人間の意識が入り込まない限りは稼動しない。また、あくまで“器”の役割に限定されているため、学習機能や感情は持たない。唯、使用する人間一人一人に合わせて調節されており、オーダーメイドである。


第二機脳ジェミニ・ブレイン

皇國のブレインの一種。様々な兵器に搭載されている。使用する人間の思考をコピーし、それに学習機能を練り込んでいる。各ブレインは主にコピー先の人間から学ぶが、成長するとともに個性が芽生える。が、基本的な思考は変わらないため、使用する人間との連携はとても円滑である。


・空中航空母艦

皇國が開発している空中艦。通称空中空母。

現在は遊撃戦闘用の『飛鳥アスカ』、防衛要塞用の『白鳳ハクホウ』、そして戦略制圧用の『斑鳩イカルガ』の三種類に大別される。

『飛鳥』は一二隻、『白鳳』は九隻、『斑鳩』は六隻就役している。

なお、皇國は空中空母優先主義を掲げており、それが皇國海軍の水上空母(および護衛艦艇)保有数の削減に繋がった。


飛鳥アスカ

蟹と龍を合わせたような姿をしている遊撃戦闘用空中空母。中央部が円形になっており、X型の滑走路(および電磁カタパルト)などが設置されている。

さらに、右舷には主砲も装備されている。


・陸上戦艦

世界各国で運用される移動要塞で、陸上の主力兵器である。攻撃用や防空用などの種類がある。皇國の主力は『唐獅子カラジシ』、連邦の主力は『サイクロプス』。


・蒼翼鳳兵団

皇國空軍における戦闘攻撃航空団のこと。これが多数集まって戦術蒼翼軍(戦術空軍)を編制している。一個蒼翼鳳兵団につき、大体四〇機から五〇機が配属されている。






兵器の詳しいスペックとかは描写しません。

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