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佐竹と桃葉。桃葉が駿に告白!

佐竹「結城さん、随分と落ち込んでいたけど大丈夫?」


桃葉「駿くんに各自ジョグ、断られちゃった……」


あまりのショックにトボトボと走っていた。


佐竹「キャプテンにも何か意図があるんじゃないかな?各自ジョグは色んな人と走ることで、駅伝の大事な繋がりが強くなるとか?」


桃葉「そうだといいんだけど……何か嫌われるようなことしちゃったかな……」


佐竹「結城さんは本当にキャプテンのことが好きなんだね」


桃葉「そう!大好きなの!でも中々、告白できなくて……」


佐竹「それならこの恋愛マスター佐竹に何でも聞いてくれ!恋愛なら100人以上と経験済みさ!」


恋愛ゲームでしか知識の無い佐竹だったが桃葉は信じた。


桃葉「すごーい!じゃあ佐竹くんにアドバイス貰おうかな!私、駿くんの彼女になりたいんだけど、凛ちゃんが言うには女子の中で1番にならないと駿くんの彼女になれない!って言ってたの。凛ちゃんも最近、もっと速くなって中々勝てなくて……どんどん告白のチャンスが後になってるの……」


桃葉は深刻な顔をしている。


佐竹「ん〜、恐らく凛さんは仮にだけど結城さんが告白に失敗して走らなくなることを懸念してるんじゃないかな?失敗するとは限らないけど、実際に告白に失敗したらもう走らないとかはある?」


桃葉「……失敗したら走らないかは分からないけど、ショックで走れなくはなりそう。元々、私は走ることとは無縁だったけど、駿くんの走りを見て、めちゃくちゃカッコいい!って思ったの。それで少しでも近付けるように駅伝部に入ったけど、中々思うようにはいかなくて……」


佐竹「好きな人の影響って受けやすいよね。俺もよくアニメや映画の影響は受けやすいからね」


桃葉「凄く分かる!駿くんが頑張ってると影響を受けて私も頑張ろう!って思える!」


佐竹「この前に見た映画の話なんだけど、失敗しても何度もチャレンジをして最後に成功していたんだ。その映画を見る前は俺もみんなに置いてかれたらどうしようって思い悩んでいた。何度、失敗しても負けても、前を向いて走ろうって思えたんだ。結城さんが告白で悩んでいるのであれば思い切って告白するのもアリなんじゃないかな。仮に失敗しても次はもっと速くなってから何回もアタックする。一回失敗したから終わりなんてことはないと思うよ」


桃葉は真剣に佐竹の話を聞いていた。


桃葉「……確かに。私は告白が失敗したらどうしよう……ということばかり考えていた。けど、今の私の気持ちは駿くんに伝えたい!ありがとう!なんだかやる事が明確になった気がする!」


桃葉の暗い顔が明るくなり、元気になった。


佐竹「結城さん!頑張れ!!!」


桃葉の駿に対する思いがとても重いものだと知り、佐竹は応援したい気持ちが芽生えていた。桃葉はゆっくり走っていたジョグから急にペースを上げて、1人で宿舎に戻っていった。


2日目を終えて、3日目。この日もセミが朝から鳴き、厳しい暑さだった。昨日からのセット練習で今日も追い込むポイント練習だ。


男子の練習は犬飼が陸(中身は凛)を意識してピリついている。昨日と同じ2グループに分かれてペース走を実施。犬飼と陸(中身は凛)が今日も最後までデットヒートして、犬飼が僅かに先着。


犬飼「はぁはぁ……俺の勝ちだ!!」


陸(中身は凛)「はぁはぁ。いや、勝負じゃないし……最近は負荷が高いから飛ばしすぎは注意して!」


犬飼「お前は俺のコーチか!」


犬飼はそのまま、宿舎へ戻った。


鷹斗「犬飼さん、いつも以上に張り切ってるね!不動さんのお陰だと思うよ!」


隼人「犬飼は想像以上にプレッシャーを感じていると思う。それが悪い方向にいかなければいいけど……」


一方、女子の練習では桃葉が張り切っていた。ラストスパートで全員を引き離してゴール。


烈華「はぁはぁ……桃、そんなに飛ばさなくてもいいんじゃない?それにキツい筈なのにずっと笑いながら走っているし……」


桃葉「なんか今日は体が軽くて、どこまでも走れそうなの!へへ!」


キツい練習の後で桃葉だけがニヤニヤと笑っている。


凛(中身は陸)「(なんか嫌な予感がする……)」


そして合宿3日目の夜。みんなの疲労がピークのタイミングで気晴らしも兼ねて花火を実施。それぞれが花火を楽しむ中、桃葉が駿のところへ来た。


桃葉「駿くん!!」


駿「どうかしたか?」

桃葉の決意を固めた顔をしていたので、駿はただことではないことは察した。それまでパチパチ鳴っていた花火の音や、みんなの笑い声が、桃葉の「駿くん!」という声でピタッと止まる。


陸(中身は凛)「(桃!あなた!もしかして!?)」


桃葉「私はあなたのことが大大大好きです!!私と付き合って下さい!!!」


全員がキョトンとなり、開いた口が塞がらない。陸(中身は凛)と凛(中身は陸)があまりの驚きに視線を交わしていた。2人にとっても重大な出来事になり得るので焦っていた。


佐竹「(え、今ここで告白!? 待って、俺のアドバイスのせい??)」

佐竹は暑いのに冷や汗をかいていた。

ここまで読んでいただきありがとうございます!ここから先のエピソードも是非読んでいただきたいと思っております!引き続き読んで頂けますと幸いです!

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