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合宿スタート。絆を深めるジョグ

7月の後半。夏休みが始まると共に、いよいよ待ちに待った男子駅伝部、女子駅伝部合同合宿。全員でバスに乗り、いざ高地トレーニングのできる場所に到着。全員がバスから降りて男子のキャプテンである駿が話を始める。


駿「今日から俺達は全国に向けてそれぞれがレベルアップするために5泊6日でトレーニングを行う。そこで、紹介が遅れたが……俺と凛の母である羽瀬美月さんだ。大人の人の同行が必要なため来てもらった」


犬飼「自分の母親なのになんかよそよそしくね?」


犬飼が小さい声でボソッと言う。


美月「今日から6日間、よろしくね!みんなのサポートを中心にタイムの計測や給水をやるから思う存分に練習に励んで下さい!」


陸(中身は凛)「(お母さん……本当に久しぶり……)」


暫く会っていなかったので、陸(中身は凛)は嬉しさが込み上げてきていた。


駿「荷物を置いたら、まずは高地に慣れるためにジョグを60分行う。ただし、1人ではなく、複数人で実施すること!」


早速、駿のとこへ桃葉がやってきた。


桃葉「駿くん!一緒にジョグをしましょう!」


駿「あぁ。俺でよければ宜しく」


犬飼がすかさず凛(中身は陸)のとこへ駆け寄る。


犬飼「凛ちゃん!俺と走ってくれませんか!?」


凛(中身は陸)「あ、はい……」


あまりにも勢いよくこられて返事をしてしまった。


鷹斗「犬飼さん!俺も一緒に行く!」


犬飼「凛ちゃんと2人きりで走ろうと思ったが、鷹斗ならいいか。よし行こうぜ!」


佐竹「師匠!九条さん!俺たちも走ろう!」


隼人「まぁ、いいけど。いつも走ってるメンバーだ」


烈華「慣れてるからいいんじゃない」


烈華は素っ気なく返事をしたが、嬉しそうにも見えた。


女子駅伝部の2年生の白石と足立から陸(中身は凛)はジョグに誘われた。


白石「不動先輩、私達と一緒に走りませんか?」


陸(中身は凛)「いいけど……僕で良ければ……(陸くん意外と人気ある?)」


亀山「あの……俺は……」


他の女子部員の後輩もグループを作り、亀山だけが取り残されていた。


陸(中身は凛)「亀山、一緒に走るか!」


亀山「陸!一生ついていく!」


それぞれのグループでジョグが始まった。


犬飼「凛ちゃん。俺はこの合宿で男になるんだ。今のままでは全国は厳しいと思う。俺が速くなれば一気に全国への道が開けるはずなんだ。だからこの合宿での練習見ててね!」


いつになく真剣な犬飼だ。


凛(中身は陸)「(僕も男に戻るために頑張るよ)あ……うん……一緒に頑張ろうね。ははは」

凛(中身は陸)は愛想笑いで精一杯だ。


鷹斗「俺もこの合宿で駿さんに追いつけるように頑張るよ!」


犬飼「鷹斗なら大丈夫だ!頑張れよ!」


凛(中身は陸)の前で犬飼はカッコつけるために先輩風を吹かせている。


一方、駿と桃葉。


桃葉「駿くん……今日は何のシューズ?(駿くんと一緒に走ってるだけで幸せ!)」


駿「あぁ。これは新しいモデルで厚みもありながら少し反発も得られるシューズだ。初めて履いてみたが中々いいかもしれない」


桃葉は駿の前では緊張して思うような質問や会話ができなかったが、駿は桃葉の質問に対して真面目に答えていた。


桃葉「因みになんだけど、駿くんは結婚するなら何歳がいい?」


駿「28歳くらいかな。大学卒業後、6年くらいしてから結婚して子どもを作るのが理想的だ」


桃葉「(まだまだ先だけど、28歳で駿くんと結婚して子ども!楽しみ!!)ふふふ」


桃葉は1人で妄想して暴走しそうだ。2人の時間が続くなら60分ジョグではなく、120分ジョグや180分ジョグでもいいと思っていた。


一方で隼人、佐竹、烈華のグループ。


佐竹「普段から不整地走ってたから慣れてると思ったけど……高地だとまた感覚が違うね……空気が薄いせいか、いつもより息が上がるのが早い……」


烈華「今は苦しいけど、平地に戻った時にきっと楽に感じるはず」


隼人「不整地は普段から走ってるから他の人よりは慣れるのは早いと思うけど……」


3人で走ることに慣れているので気兼ねなく会話をしながらジョグをしていた。


一方、陸(中身は凛)と亀山、白石、足立の4人。


白石「不動先輩って最近変わったというか、何か物凄いオーラを感じるんですよね」


陸(中身は凛)「そ、そうかな……ダイエットしなきゃ!と思ったら何かいつの間にかここまできて」


足立「ふふ。しかも不動先輩って面白いですよね!」


陸(中身は凛)「そ、そんなことないよ……面白いことなんて言えないし……」


白い目で亀山がジーッと見ている。


亀山「俺は思うんだ。陸は物凄いポテンシャルがあるのに、駅伝部に入るまで気付いてなかっただけだってね」


そのポテンシャルは面白いことのポテンシャルなのか、走りのポテンシャルなのかどちらかは陸(中身は凛)は汲み取れなかった。


陸(中身は凛)「自分自身どこまでいけるかは分からないけど、この体でどこまでいけるか楽しみなんだ。だから走り続けて、その先を見てみたいんだ!」


白石と足立がキラキラした目で陸(中身は凛)を見ている。


陸(中身は凛)「(体重が減ってからモテてる気がする……いや気のせいよ)」


亀山「陸は最近、そういうカッコいいことを平気で言うようになったけど、何か嫌味ぽさも無いし、俺からみても純粋にカッコいいって思っちゃうんだよなぁ」


こうしてそれぞれがジョグを終えて、各自部屋に戻る。各自が汗をかいたので、お風呂の準備をしていた。風呂は男湯女湯のそれぞれに大露天風呂があるようだ。


桃葉「凛ちゃん、お疲れ様!色んな意味で汗かいちゃった!一緒にお風呂に行こう!」


腕をギュッと掴まれて腕に胸があたる。


凛(中身は陸)「お、お風呂!?」


ここまで読んでいただきありがとうございます!合宿編に入りましたので、この先も読んでいただけますと非常に嬉しいです!

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