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挫折と提案、女子駅伝部のそれぞれの想い

重い雰囲気で話し始める。

凛(中身は陸)「ごめんなさい。凛さん……」


陸(中身は凛)「……何かあった?」


凛(中身は陸)は今日のタイムトライアルで負けて、烈華からは今の走りでは駅伝メンバーから外れること、桃葉が駿に告白することを一通り話した。


陸(中身は凛)「それは……色々と大変な状況ね……」


凛(中身は陸)「全部、僕のせいなんだ……凛さんの体にも慣れてきて、絶対に勝てると思ってた。でもそんな考えが甘かった……やっぱり僕じゃダメなんだ……」


受話器越しに、ふーっ、と凛が息を吐く音が聞こえた。それは溜息ではなく、何かを決意したような、力強い音だった。


陸(中身は凛)「過ぎてしまったものは悔やんでいても仕方ない。今、目の前にある2つの問題をどうするかね」


凛(中身は陸)「そ、そうだね……」


少しの沈黙の間に解決策を考えていた。

陸(中身は凛)「今から伝えることを明日実行してみて!何とかなるかもしれない」


2人の説得方法、解決策を凛(中身は陸)に事細かく伝えた。


凛(中身は陸)「……本当に僕にできるかな……」


陸(中身は凛)「未知の挑戦ほど、成功したときの喜びが大きいわよ!」


凛(中身は陸)「あっ……その言葉は!?」


陸(中身は凛)「そう。あなたが教えてくれた言葉でしょ」


凛(中身は陸)「そうだったね。少し勇気がでたよ。ありがとう。やれるだけのことはやってみるよ」


陸(中身は凛)「まだあの時のことは許してないけど?」

少し笑いながら冗談を言う。


凛(中身は陸)「ご、ごめんなさい!」


翌朝、学校にて上機嫌の桃葉に会う。

桃葉「凛ちゃん!おはよう!いよいよ、今日駿くんに告白する日がきたね。楽しみ!ふふ」


凛(中身は陸)「その件なんだけど……もう少し先にした方が絶対に成功すると思うよ!」


桃葉が「えっ?」という顔をしている。


桃葉「どうして?もう少し先っていつ?」

いつにも増して、真剣な顔だ。


凛(中身は陸)「実はね、桃のために私がお兄ちゃんに聞いたんだ!仮に今女性に告白されたらどうするっ?って」


桃葉「私のために聞いてくれたの!ありがとう凛ちゃん!それで?」


一瞬、張り詰めた空気になったが一気に表情が柔らかくなった。


凛(中身は陸)「今は大事な県総体が一ヶ月後に控えているから、断る!って。後は1番速い女性なら絶対OKする!って!桃はまだ烈華には勝ってなかったから今は辞めといた方がいいよ!(……頼む、信じてくれ……!)」

心臓の鼓動が制服越しに伝わるほど速い。凛(中身は陸)は必死にポーカーフェイスを維持した。


桃葉「えぇー!そうなのぉ?」


凛(中身は陸)「だから一ヶ月後の県総体で烈華に勝って1位になって、その後なら絶対大丈夫!信じて!(……いけたか?)」


桃葉「まぁ仕方ないか……凛ちゃんがそこまで言うなら……今日は一旦諦めて……一ヶ月後の県総体で1番になって告白するねからね!」

桃葉は渋々了承した。


凛(中身は陸)「(……なんとかなったかな?仮に告白が失敗して桃葉さんが走らなくなったら全国が遠くなってしまうから、とりあえず引き止められて良かった。ごめんよ桃葉さん……)」


昼休みになり、凛(中身は陸)は緊張しながらも烈華の元に行く。普段なら勇気が出せないような場面だが、凛のことを想って小さい勇気を振り絞った。


凛(中身は陸)「れ、烈華、お昼一緒に食べない?隣座っていい?」


烈華は箸を止め、冷ややかな視線だけをこちらに向けた。その場の気温が数度下がったかのような錯覚に陥る。


烈華「どうぞ」

冷たく小さい声で言い放つ。


凛(中身は陸)「今の私はこのチームで駅伝を走るのは相応しくない……」


烈華「えぇ。そうだと思うわ」


凛(中身は陸)「でも1ヶ月後の私は違う!必ず100%の状態に戻す!だから1ヶ月後の県総体で勝負しましょう!そこで私が負けたらあなたの言う通り、駅伝のメンバーから外れる!でもわたしが勝ったら駅伝のメンバーとして認めてほしい!」


ささっと昼飯を食べ終わって烈華が立ち上がる。

烈華「いいわよ。その勝負受けるわ。口だけじゃないって証明してみなさい」

そう言うとその場から立ち去る。


凛(中身は陸)「(めっちゃ怖かった〜、凛さんの言う通りにして何とかなった……のかな……けど一ヶ月後、勝てなければ終わる……自信はないなぁ……)」


今日のやり取りを無事に終えたことを陸(中身は凛)に報告した。その後、すぐに返信が返ってきた。

「明日の朝6時に山の麓公園に来て。伝えなきゃいけないことがあるの」

読んでいただきありがとうございます!補足として、女子駅伝部にはキャプテンはいません!

引き続き読んでいただけますと非常に嬉しいです!

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