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1話 女神の力

雲のようなもふもふの地面、目の前には羽をつけた女性が少し浮いていた。

俺はすぐさまここが天界だっと直感し、この女性は神様だと思った。


赤羽赤羽(あかばね)晴人晴人(はると)18歳、赤羽家の長男に生まれ、12歳に中学生になり人間感系がうまくいかず、すぐにボッチになった。それから、高校は行かず部屋でゲーマーとして過ごしている。


女性は本を見ながらそう言ってきた。

それは俺の人生でも書いてあるのだろうか…


「私は女神です。残念ながら貴方は死んでしまいました。」


そう、悲しい顔をして言ってきた。

まぁ、あんな健康に悪い生活をしてきたんだ、いつか死ぬとは知っていたけどな。

俺は死んだことを受け入れた。


「あなたの人生はきっといい人生ではなかったのでしょう。そんなあなたに前の世界ではありませんが、違う世界に転送しますのでそこで暮らしてください。」


女神は微笑んでいた。

異世界は嬉しいが、俺はどんな死に方をしたんだ。死んだ記憶がないんだけど、確かゲームをしていて疲れたからそのままいつものようにゲーミングチェアーで寝てたつもりだったんだが、、


「どんなふうに俺は死んだんですか?死んだ記憶がないんですけど…」


俺は女神に言った。


「その、それは…」


言いたくないんだろうか、女神は目を逸らし言いたくなさげだった。


「わかりました。死んだ事情は聞かなくていいです。それで、違う世界というのは……」


「あなたの前の世界のように科学は発展してないですが、魔法を使った世界です。そこにあなたを転送します。」


「魔法か……ファンタジーの世界だな!」

引きこもりをしていたが、漫画や小説を読んではいたので、それなりに知識はあるつもりだ。



「はい、前の世界では人間関係にうまく行きませんでしたが、こちらの世界で生きやすいように私の加護を授けます。」


「ちなみにどんな加護なんですか?」


「少し人間離れした力と魔力です。おっと、もう時間がありません」


そういうと、俺の体がだんだんと足から消えていく。


「後、私の石像が教会にありますので、祈ると転送して会話できるようになります。」


「ありがとうございます、また会いに行きます」


体は消え、瞬きをした瞬間、あたりは森だった。


「女神様、あのお方になぜ勇者でもないのに転生と加護を与えたのですか?」


「晴人さんは私のミスであちらの世界で誕生させてしまったのです。なのであちらの世界の人間とうまくいかず、引きこもりになってしまい、18歳と知識を得てから転送したというわけです。今更、死んだと嘘をつき勝手ではありますが、彼には勇者の役目もやってもらいます。」

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