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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
再びエッセイ的ななにか
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ひらけ、漢字!

日本語は三種類もあるので、文章ではその視覚的バランスも大事ですね!


 漢字をひらく、という意味は平たく言うと、平仮名を使うということです。


 素人が書いた一見して読みづらそうな文章。

 これを好き好んで読んでくれる奇特な人はそうそういないと存じます。


 漢字ばかり続くと、文章が黒い塊に見えて、

「うっ……」

 となった経験はありませんか?


 内容云々の前に見た目。


 料理でも同じことが言えるのではないでしょうか。

 味は美味しいけど、見た目ゆえに敬遠される。

 ――例えば、東南アジアで広く食されているバロット。


 おかしくないでしょうか。

 食べ物の真価は味と栄養だというのに。


 話を物語に戻します。

 物語でも同じように、味あう前に避けられる事態を避けるために、漢字をひらきます。

 一見して読みづらそう、ということが好印象に働くことは、まずないでしょう。


 文章の中で漢字が多すぎると読みにくく、かと言って少なすぎても平坦な印象を与えてしまいます。


 そこで紹介したいのがタイポグラフィーの先駆者、石井茂吉が提唱した

 「漢字2割、ひらがな7割、カタカナ1割」。


 彼の死後から八十年が経った今でも、文章における理想の一つとされる黄金比。


 小説投稿サイトに投稿する書き手は、パソコンかスマホで文字をしたためています。

 それらの高性能機器では文字の変換がスペースキー一つ、フリック操作一つで簡単にできてしまいます。


 何が言いたいかと言うと、漢字を使うことが必ずしも正しいとは言えないということです。


 漢字をひらく、または表現そのものを平易な表現に置き換える。

 それだけでぐっと文章が読みやすくなります。


 ルビを振ればいいと言えばいいのですが、

 ルビは一般的には、以下の条件で使われるのが一般的です。

 ○初見の登場人物の名前(佐藤太郎(さとうたろう)

 ○読み方が特殊(火球(ファイアーボール)

 ○常用漢字外((ひそ)めた、(しか)めた)

 

 もしも――もしも、漢字を使うことを知的に思われているのであれば、

 そうではないよ、とささやいてあげましょう。


 広辞苑を覗いているんじゃないんですから。


 難読漢字や、言い回しを使うな! と言っているわけじゃありませんよ?

 適度に漢字をひらくことが、ただそれだけのことが、

 物語をぐっとよくするかもしれませんよ、とお伝えしたいだけのお話です。


 だから、

 ――ひらけ、漢字(ごま)


バロットを初めて見たときは、度肝を抜かれました……!

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― 新着の感想 ―
 バロットは、あれほんと、拒否感が先に立ちますね、同意です。  人類の歴史としては飢餓状態が長いので、「偶然」にもそうだったら、餓死回避に食すのは理解できるのですが。  ……なんで、「わざわざ」、それ…
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