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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
再びエッセイ的ななにか
88/95

世界を動かすのはいつだって変態たち!

物語の変態さん◎


 物語の書き手って変態(褒め言葉)多くないですか?


 読み手の私が「おもしろい!」と思う物語に出会ったとき、

 書き手の私も「おもしろい!」と思うのですが、

 まさにFunnyとInterestingの違いがそこにはあります。


 書き手の私は「よく思いついたなぁ……」とその発想に敬服します。

 あと「ちょっと悔しい……」です。


 物語がありふれた世界で、一石を投じる作品。

 『DEATH NOTE』の「スーパークレイジーサイコパスなラスボス系主人公」など。


 最近だと個人的には『ハイパーインフレーション』ですね。

 この作品の設定には驚かされました。


 先月投稿した十六本の短編小説。

 そのうちの一つのコンセプトが、”女好きの主人公が、不能のせいで悶々と旅をする”物語です。


 その不能の理由づけに幾らか悩みました。


 主人公が寝て起きたら「た、()たない……!?」は笑えません。

 そうなる出来事を、できれば現実的ではないけれど、それでいて説得力のあるものを……。



 ――神、か。



 そうだ。どうせなら女神にしよう。


 ここまでは良かったのですが、

 能動的な不能か、受動的な不能か。

 つまり、女神に捧げたのか、女神に奪われたのか。


 悩みどころです。

 どちらも話を膨らませ甲斐があります。


 そんなときでした。


 設定の立案に平行して、インターネットで類似の作品はないかと調べていたときに、

「ハイパーインフレーション」の存在を知ったのは。


「主人公が神に生殖機能を捧げる対価に力を手に入れる」


 思わず笑っちゃいました。

 ――嘘でしょ?


 それでいて話もちゃんと面白い。

 ジャンププラスで一生懸命ペラペラしました。


 世界は広いです。いつだって上には上がいますね。

 物語の二番煎じは構いませんが、設定の二番煎じにはすごく構うかもしれません。 


 他の発想の例を挙げると、瞳。

 他の作品の温めている作品のヒロインを練っているときに、複眼のヒロインいたら不気味かわいいかな、と思いましたが、そちらも既にいるみたいですね。


 じゃあスロットのように、目玉を任意で変えられるようにしよ! と考えていたら、

『無職転生 〜異世界行ったら本気だす〜』のアニメでその設定が使われているのを見かけて、

 悔しい……! となりました。


 じゃあ、魔眼ごとに目ん玉を交換してやるぅぅうう……! と考えていたら、

『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』でそういう登場人物がいることを知りました。

 うそ、だろ……? となりました。


 それが過去に拝読、または視聴した物語であれば、

 ――無意識のうちに影響を受けていたのかなー。納得。


 なのですが、上記の例三つとも見る前に設定を構想していたので、

 ――しめしめ、これは独自性がありそう……な、なんだ、と……解せぬ。


 これがプロとアマチュアの差なのかもしれません。

 アニメの演出に関しては、物語の書き手というより演出家の領分なのかもしれませんが。

 

 いずれにせよ、すごくないですか?


 少なくとも私はすごいと思いました。

 生殖機能を捧げる、目玉を変えるといった発想は、なかなか出てこないんじゃないかなと思います。


 まともな思考じゃ出てこないです。

 つまり――変態さん(褒め言葉)です。


 やはり、物語の世界を動かすのはいつだって変態たちのようです。


現実の変態さん×

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