悪役令嬢のすゝめ!
小説の抽出にあたりましては、単純に検索機能の「検索」と「除外」を使いました。
確率55%。
突然ですが、これが何の確率かわかりますでしょうか。
具体的な数で表すと、20,676作品中11,380作品。
そうです。
これは『小説になろう』における、悪役令嬢作品かつ転生作品の数です。
約55%の確率で悪役令嬢の物語の主人公は転生者です。
その確率は二枚のコインを投げて、コインが一枚でも表面がでる確率とほぼ等しいです。
悪役令嬢ものに挑戦するにあたり、
「どういうのが人気なのかなぁ~」
と検索してみたらびっくり。
転生ばかり。
あ。お気を悪くしないでください。
転生を批判しているわけではないです。
ただその数に驚いたという話です。
私は考えました。
「そもそも転生作品が小説家になろうに多いんじゃないのかな?」
結論から言うとそうでもないようです。
このエッセイを綴っている二〇二四年九月九日の『小説家になろう』の総投稿本数では、
1,038,719作品。
そのうちで『転生』作品の数が、
96,925作品。
約9%。
ただこの乱暴な統計は、エッセイなどの転生要素が薄いジャンルも含んでいます。
今度は以下のその他のジャンルを除外して考えてましょう。
○エッセイ
45,954作品
○詩
56,811作品
○リプレイ
669作品
○童話
16,614作品
○その他
53,741作品
――――――――
●合計
173,789作品
173,789作品。これがその他のジャンルに投稿されている小説の総数です。
この数字をもとに改めて計算してみます。
1,038,719作品(総数)ー173,789作品(その他)=864,930作品
96,925作品(転生)/864,930作品(その他を除外した総数)=11.2
約11%
全体的な作品傾向としては、作品の約十作品に一作品の主要人物が転生者だと言えます。
この数字からも、悪役令嬢の約55%がいかに大きい数字かが見えてきます。
これは「悪役令嬢」と「転生」は親和性が高いと言えるのではないでしょうか。
いや、それにしたって多いです。
「チート」ならその親和性に勝てるかな? と思い、これも調べて見ました。
「チート」を取り扱った総投稿本数は58,096作品。
その中で「転生」作品は、24,669作品。
つまり、約42%です。
成功確率55%なら「いけるかな?」
ですけど、
成功確率42%なら「だめかな?」
ですよね。
つまり、それぐらいの開きが二つにはあります。
色々とつまらない数字遊びを展開しましたが、この統計に意味はありません。
ただの数字遊びです。
ただの数字遊びをして気がついたのが、
――悪役令嬢に転生しすぎぃ!
ニッチなワードを使えば、55%以上はありそうですが、一定の人気を博しているジャンルでは「悪役令嬢」が実は一番「転生」と親和性高い説が出てきました。




