小説の文字数って難しいよね!
「ポケットモンスター」は海外だと「ポケモン」が正式名称です。
より正確に表記すると「POKÉMON」。
一話当たりの文字数。
小説になろうのランキング上位は二から三千字あたりが多いです。
読み専だったときは、三千字未満は短く感じて不満でした。
――なんで小説家になろうの一話ってこんなに短いの?
書き手になった今わかりました。
それが作品を読み手に届けるための書き手の作品愛であることに。
問.なんで書き手は小説投稿サイトに自作小説を投稿するのでしょう?
解.読み手に読んで欲しいから。
そうです。投稿者の小説を読んで欲しいからです。
じゃあ、読んでもらうためにはどうしたらいいか?
露出を増やすしかないです。
ポケモンで例えると、ポケモンを捕まえるために、モンスターボールを投げるトレーナーと一緒です。
読み手を捕まえるために、物語を書き手は小説投稿サイトに投稿するのです。
書き手の最終的な目標は、物語の書籍化や収益化かもしれません。
それはトレーナーたちのポケットマスターと一緒です。
まず捕まえるものを捕まえなきゃ始まりません。
トレーナーは、たくさんボールを投げて、たくさん経験値積んで、時に進化させますよね。
書き手だって、たくさん小説を投稿して、たくさん文字を書いて、次の話をよいものにする。
ポケモンとの違いはプレイヤーが厳選する側でなくて、厳選される側ということですね。
加えて、小説投稿サイトに投稿する書き手の多くは専業ではありません。
つまり、学生なり社会人なり、執筆以外にやるべきことがあるということです。
二千から三千字あたりでもいいから、絶えず作品を露出させ続けること。
それが読み手を摑まえることに繋がります。物語なんて読んでもらってなんぼの世界です。
「いやいや、知られていない名作だってある! 例えば――」という方がいらっしゃるかもしれません。あなたのような読み手に会う可能性を少しでも上げるために、書き手は作品の露出を高めるのです。私たちの小説を見て欲しいから。
小説は見て欲しくないけど、小説投稿サイトに投稿するなんて人はいないでしょう。
みんな我が小説を見て欲しいのです。
勘違いしていただきたくないので明言しますが、質も大事なのは当たり前です。ただ、小説投稿サイトにおいては量だって大事だって話です。
それに書き手の多くは素人です。
下手の考え休むに似たり、とは昔の人はよく言ったものです。
読み手の視線を加えると、日本人は一般的に一分間に六〇〇字を読めるとされています。
隙間時間に読まれることが多いであろう小説投稿サイトでは、五分もあれば十分ではないでしょうか。そう仮定すると六〇〇×五=三千字が最低ラインなのかもしれませんね。これは帰納法的な考え方ですので、例外に溢れていますが。
書き手にだって感情はあります。いつだって我が作品が心配なのです。
書き手の目線にたったときに、一発八千字のショットガンより、一発二千字のアサルトライフルを四発撃つ方が、精神衛生上にいいんですよ。そういうものなんです。読み手がついたら、その方たちに向けて得物をかえればいいだけの話ですから。
たまーにどこぞのシモヘイヘみたいな怪物がひょこっと現れて、初っ端から八千字ヘッドショットを華麗に決めたりしますが、シモヘイヘはそんなポコポコと現れたりはしません。
もちろん専業の方のように、毎日五千字程度かけるに越したことはありません。
やはり難しいですよね。小説に限らず継続的にかつ定量的に作品を作り続けるということは。
これだけ話して、私のいま投稿中の趣味小説は絶賛埋もれています。
これだけ露出の話をしておいて、現在は週二回の各八千字投稿です。
量より質だろ! と意気込んで出発して盛大に爆発中です。現在進行形で爆心地にいます。こんがりです。
ところで、このエッセイは一話千字から二千字あたりをさまよっています。
カップラーメンが出来上がるまでの暇つぶしくらいになっていれば幸いです。
「ポケットモンスター」は隠語として意味があるからという説が有力です。男性のおちん〇ん。