ヴァイオレット・エヴァーガーデンは愛!
ヴァイオレット・エヴァーガーデンは泣けました……!
当時はなんとなく避けていたアニメですが、今年このアニメを見て感動しました
OVAも劇場版も全部良かったです。
【タイトル】
ヴァイオレット・エヴァーガーデン
【キャッチコピー】
彼女はまだ知らない、『愛してる』の意味を。
想いを綴る、愛を知るために。
愛する人へ送る、最後の手紙(劇場版)
【概要】
戦争兵器として育てられた「愛」を知らぬ少女が、大切の人の最期に受け取った「愛」のその意味を知るために、手紙代筆業を通して世界に溢れる愛に触れていく。
【レビュー】
――What is Love?
これは「愛」を知る物語です。
誰かを愛する、でもなく、誰かから愛される物語でもありません。
文字通り「愛」とは何かという物語です。
タイトルは物語主人公の名前です。
このヴァイオレットを通して、視聴者もまた「愛」を触れていきます。
女主人公で「愛」がテーマ。
加えて、制作会社がアニメ業界に馴染みがない私でも知っている『京都アニメーション』ということもあって、キラキラした恋愛ものかな、と偏見があり、当時は気にも留めなかったです。
それが今年になって蓋を開けて見てみたら、ふわああ……、って。
恋愛ではなく、哲学やヒューマンドラマの類のアニメです。
大人向けのアニメですね。サイコパス以外には刺さるアニメではないのでしょうか。
孤児のヴァイオレットは、戦争兵器として育てられ、名前を持たず、文字も言葉もまともに扱えませんでした。
しかし、彼女の上官であるギルベルトがヴァイオレットにその名前を与え、文字と言葉を教えました。
ヴァイオレットは満足でした。彼に尽くすことが。
彼の命令にしたがうこと。それが彼女にとってすべてでした。
しかし、最後の戦闘でギルベルトは、崩落に巻き込まれ瓦礫の向こうに姿を消します。
彼のヴァイオレットへ向けた最期の言葉が、
――I love you.
そう言ってヴァイオレットを導いてきた彼は彼女の前から姿を消しました。
しかし、彼女に彼の最期の言葉を理解することができませんでした。
なぜなら――愛を知らなかったから。
――I want to know what I love means.
ヴァイオレットは戦争終結後に「自動手記人形」という手紙代筆業として働き始めます。
依頼人の気持ちを代筆する、手紙代筆業。
感情の機微に疎いヴァイオレットは、最初は失敗します。
しかし、色々な依頼人に会い、その様々な想いを文字に起こし、徐々に人の心を――自分の心を学んでいきます。
そのヴァイオレットの心には、いつだってギルベルトと彼の最期の言葉がありました。
その言葉の意味とは、そこに込められた想いとは――。
その先にヴァイオレットに待ち受けるものとは――。
偏見は良くないね、っていうことをあらためて教えてくれたアニメでした!




