スローライフしてる場合じゃねぇ!
スローライフが好きな人は本話を飛ばしてください……!
――スローライフしてる場合じゃねぇ!
本題にもありますが、とある作家の大事な気持ちなので、二回言いました。
きちんと読んだこともない私にはこれを言う資格はないのかもしれません。
でも――スローライフしてる場合じゃねぇ! これで三回言いました。
人生は短いんです!
その短い人生で書く物語も有限です。
世界を作ったとも言われる、とあるトールキン教授の物語でさえも終わりました。
世界一長い小説としてギネス記録に任指定されている『失われた時を求めて』ですら完結しているからこそ、ギネス記録に認定されています。
そもそもスローライフって何ですか?
時間に囚われない暮らし? 時間の枠組みで生きている私たちが?
ある意味『葬送のフリーレン』は、
エルフ視点でのある種のスローライフとも言えなくないですが。
好きですよフリーレン。描画の線が細い漫画は好みです。
それでいて話も素晴らしい。キャラクターも魅力的です。
素朴な質問なのですが、小説投稿サイトにあるスローライフって、
そもそもスローライフしてなくないですか?
特に農業がスローライフって、さすがに本職なめていません?
家庭菜園ならまだしも、農家はばちくそ忙しいですよ?
秋田県の農家に行って、
「スローライフしたいんで、働かせてください!」
そう言ってみて欲しいです。
たぶん、その日の晩になまはげが来ます。
鍛冶屋もせめて刀じゃなく剣にしましょう。
剣は基本的に型に鋼を流し込めば終わりなので。
刀の玉鋼の錬鉄とか職人が人生どころか、一族や一門が相伝で磨く技ですよ?
鍛冶屋にしたかったら、魔法鋼とかそっち系にしましょう。
物語なんだからこまけぇ話はいいんだよッ! って怒られそうですが……。
そのあたりの事情を知っているとなんだかなぁ……と思う次第です。
農家でスローライフを送れるのであれば、若者は農家に殺到しそうなものですけどね。
私もしたいです。結局は空いた時間でめっちゃ物事を考えたり、書いたりするのでスローライフではなくなるのでしょうが。
楽しいですよ! 好きなことに打ち込むことは。
おかげで時間がガシガシ削られますが……。
話を戻しますと、スローライフというのは、チートのお披露目会か何かなのでしょうか……。
勉強不足で申し訳ないですが、Cheating Lifeと書くのでしょうか。
本当にスローライフしてる作品をまだ私は知りません。
私の偏見が言うにはチートを使って開拓、農家、鍛冶屋を始める印象です。
何がスローかよくわからないです。
本質的にスローライフは日本人には向いていない気さえしています。
ビーチに来たものの泳がず、寝っ転がってそのまま遊ばずに帰る海外の人たちを知ったとき、
「こ、これがスローライフか……!?」
と震えました。
「泳がないの? 遊んだりしないの?」
そう聞いた時に、
「ビーチは泳ぐためにあるんじゃない。楽しむためにあるんだ。楽しみ方は色々あっていいと思う。私にとってそれがビーチでただ寝っ転がること」
この話を聞いた時、言われてみると確かにな~、と思いました。
ただ、その発想はなかなか日本人にはないような気がします。
少なくとも、私はその発想を持ったことがないですね。
もちろんビーチで寝転ぶ時間はあります。
ただ寝転ぶためだけにビーチへ行くという発想がないです。
「おっしゃ海行くぞー!」
「いえーい!」
ぶぶーん。ききーッ!
「到着!」
「いえーい!」
マットぱさり。
「寝るぞー!」
「いえーい?」
数時間後。
「帰るぞー!」
「……」
せめて潮干狩りくらい、浜辺でちょっとした球技くらいして帰りたくないですか?
もちろん楽しみ方は自由です!
それを批判をしたいわけじゃないです。
ただ家のベランダでもできることをわざわざ遠出してまですることなのかなぁ、
と思う私が私の中にいます。
この話をしたら、アジア人らしいね、と笑われました。
遊びにまで効率性を考えるのは、アジア人以外にはあまりないらしいです。
そのおかげで、日本の誇る『任天堂』と『ソニー』がゲーム業界を牽引できているのかもしれません。そう考えると、悪い気はしませんね! むしろ感謝せえよ、と!
やっぱり、スローライフしてる場合じゃねぇ!
もしくは一番おすすめのスローライフ物語を教えてください!




