表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
エッセイ的ななにか
46/95

物語は爆発だ!

本気で死ぬかと思ったエピソード誰でも一つは持ってる説!


 物語は書き手の妄想の爆発です。


 物語でやけに冷静な主人公たちを見てこうことがありませんか?


 車に轢かれたのに――。

 ナイフで刺されたのに――。

 神様に出会ったのに――。

 生まれ変わったのに――。


 

 ――超クールだな、と。



 私は読み専時代によく疑問に思っていました。


 書き手となったいまならわかります。

 その主人公の冷静さの裏で、書き手の妄想が爆発しています。


 あの瞬間の主人公は書き手です。

 物事にのめり込み過ぎて、書き手が主人公に憑依しています。


 もしもこういうことがあった時に、そうあれたら最高にクールだろ? という妄想です。


 妄想が爆発して文字が躍り出す――最高にロックです。


 冷静な人は妄想できません。

 妄想には情熱が必要です。


 ここでいう情熱とは、当事者意識です。


 なぜなら、冷静な姿勢は、起きた事象に対して客観的な姿勢であるとも言えるからです。


 学校や仕事の遅刻などその一例ではないでしょうか。

 人は自分が遅刻して落ち込んでしまった経験はないですか?

 あー、やってしまったー……と。

 ですが、遅刻して落ち込んでいる他人を見れば、

 そんな遅刻ごときで気にするなよ! となりませんか?


 人間は主観で考えると物事を判断する能力が極端に落ちます。

 

 他には恋愛もそう。

 人の恋愛相談にはうまく乗れても、自分の恋愛がうまくいかない。

 そんな経験はありませんか?

 ――ない? 今すぐ恋愛小説かエッセイを書いてください。その恋愛指南書が読みたいです。


 恋愛話の相談のたいていは、当人たち以外にとっては取るに足らないことです。

 ですが、当人たちにとってはそれがさも世界の命運を担う最後の決断、みたいに感じることがあります。


 冒頭で紹介した物語はロックです。

 ロックが何かはわからないですけど、最高にロックです。


 書き手がイメージができることは物語に書くことができます。

 裏を返せば、書き手がイメージができないことは物語に書くことができません。


 経験を重ねると妄想(イメージ)は広がるばかりではありません。

 とある点においては世界に幅ができると考えています。


 その世界を知っているからこそ、その妄想(せかい)を否定してしまう自分ができるようになるということです。


 例えば、私の場合は究極の選択。


 死に目に際したとき、考えるのは諦観か興奮の二択だと思っています。

 ――あぁ、これから死ぬんだ。

 か、

 ――死んでたまるかぁーー!!


 私は幸い究極の選択で最善手を引き続けることができたので、今も五体満足で生活してします。 

 ですが、それ故に生死に関しては、あまりぶっ飛んだ妄想ができません。

 逆に登場人物が死ぬときはあっさり死にます。私にとっては死ぬって、そういうものですから。


 バンジージャンプやフリーフォールとも違います。

 死の気配、っていきなり来ます。


 ――嘘でしょ!? いま!? みたいなノリで。


 物語の一話冒頭の掴みみたいな感覚です。


 常在戦場の方からすれば、鼻で笑われるかもしれません。

 しかし、私にはそんなロックな生き方は選べそうにありません。


 そんな物騒な世界で生きるよりも、私はこれからも物語を爆発させ続けていきたいです!


私は九個持っています。生きるって……最高です!

とあるラジオ番組にそのうちの一つを投稿したら最優秀賞を頂きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ