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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
エッセイ的ななにか
43/95

物語の中心で技名を叫ぶ!

震えて眠れ――エターナルフォースブリザード。


 ――物語に登場する技名ってどうやってつけているの?


 物語の数だけ生まれてくる技とその名前たち。


 物語で見かける技名は三つに分類することができるのではないでしょうか。


 一番は、英語。

 二番は、模倣。

 三番は、創作。


 それぞれもう少し掘り下げてみましょう。


 ◆ ◇ ◇


 一番目は、英語。

 異世界ファンタジーでは圧倒的に多いです。

 英語も、直訳した技名と、少しひねった技名で分けられます。

 ひねった技名というのは、日本語の技名にカタカナのルビを振るものです。

 RPGやファンタジーの物語の鉄板です。 


 英語の注意点は、意図せず不思議な音に聞こえることがあります。

 例えば、「ヒール」は、英語では動詞ですので単体で使うと命令形となります。

 直訳すると「はよ治れ」という感じです。

「癒し」「治療」 であれば「ヒーリング」です。


 神官「ヒール!」

 患者(神官さんが……荒ぶっている……) 


 ◆ ◆ ◇


 二番目は、模倣。

 神話や伝説に登場する固有名詞、または著名な他の作品の技名から名前を少し変えて使用することです。

 英語の技名と同じく、日本語の技名にルビとして振られることも珍しくないです。

 『Fate』シリーズなど歴史に紐づく物語の技名はこれに該当するものが多いです。

 加えて、『ボボボーボ・ボーボボ』などのパロディもこれに該当します。


 模倣の注意点は、元ネタへの敬意が欠けると、パクりと見なされ炎上しやすいことです。

 また、元となった作品が著作権・商標権を有する場合、それらの侵害になる恐れがあります。


 ◆ ◆ ◆


 三番は、創作。

 一から作者が作り上げた固有名詞です。

『ドラゴンボール』の『かめはめ波』がその代名詞ではないでしょうか(その名前の由来はありますが関連性が一切ないため、創作と言って問題ないでしょう)。


 創作の注意点は、技名のできが完全に作者のセンスにかかっています。

 技名の創作にこだわり過ぎると、物語の本筋ではないところに時間がかかってしまうことがあるということです。

 

 

 物語の読み専だったとき、主人公が敵に向かって技名を叫ぶと、

「技名を叫んだら、敵に攻撃がばれないの? あ。敵にばれた……。技名なんて叫ぶから……」


 そう思っていた時期もありました。


 書き手からすると、読み手に何が起きているかを知らせるために、登場人物に技名を叫ばせます。


 ですが、もしかしたらそれだけではないのかもしれません

 

 読み手への配慮に加えて、書き手が一生懸命考えた末に思いついた技名を、読み手にも知って欲しいのかもしれません。

 ――彼らの技名はこんなにもカッコイイんだぞ!


 だからこそ登場人物は、書き手の心の代弁者として物語の中心で技名を叫ぶのかもしれません。


ぼくの かんがえた さいきょうの まほう じゅもん だ

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