隣の芝はいつだって青い!
The grass on the other side looks greener.
ある書き手が物語を投稿しているときに、他の書き手にどう思っているんでしょうか。
――きっとめちゃくちゃ羨んでいます。
小説投稿サイトにはランキングがあるので、嫌でも他の書き手を意識せざるを得ません。
同じジャンルで自分より上のランカーには嫉妬しますよね!
少なくとも、私はぐぬぬぬ……します。
私の物語の方がおもしろいのに……とかたまに思ったりもします。
となりの芝がフワッフワッに見えています。輝いています。
参考までにちょっと上位ランカーの物語にお邪魔します。
なんでそんなに輝いているのかの秘密の調査です。
だいたい場合は私に合いません。そっと退出します。
日刊ランキングは正直どうでもいいです。
あれは三千字弱の文字列をどれだけ高頻度で投稿できるかゲームですから。
週間くらいからポツリ………………ポツリと気になる作品が。
昨今ずっと言われ続けてますが、ランキングでテンプレの飽和が凄まじいです。
逆に読み手の方はどうやって差別化を図っているのでしょうか?
きっと私と同じなのでしょう。
私はランキングの週間か月間を上からスクロールして、気になるものがあれば数話読んでみます。
そういうスタイルですが、昨年ぐらいから読みたい物語がなくなりました。
その前から薄々なくなってきてるなぁ、と思っていましたが、終にはなくなりました。
スコップしている人をスコップしてみましたが、だいたい読み終えてました。
スコッパーさん。ありがとうございます。
あなたたちの存在に私は読み手として救われています。
私のようなものぐさな読み手がまだ見ぬ物語に辿り着けるかは、そのスコップにかかっています!
ファイ、トーです!
誤解がないように言っておきますが、読みたいものがなくなったことは、投稿されている小説の良し悪しの問題ではありません。それは完全に私の好みの問題です。
そこで私は二〇二四年から一人の書き手として、わっさーと私が読みたい物語を書き始めました。
書き手になり、勉強がてら他の書き手のコラムやエッセイを拝見しました。
その中には過去に書き手となったけど、周囲と比較して心が折れた方々の心の叫びが残されていました。
つらいですよね。
読まれない小説なんて……。
自分はいったい何をしているんだろうか……。
あの人たちは読まれているのに……。
確かに心が折れますよね。
零細作家の心は、シャープペンシルの4Bの0.2mmの芯より折れやすいものです。
でも、他の書き手のことを考えたって仕方がありません
――だって、隣の芝はいつだって青いのだから!
言語が違っても同じ慣用表現があるのはおもしろいですね!
Kill two birds with one stone.




