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とあるなろう作家の気持ち  作者: 0
エッセイ的ななにか
38/95

主人公最強! 俺TUEEE! それについて書きTEEE!

『ガンダムSEED』は主人公の成り上がり最強物語だと思ったら、実は最強の遺伝子を持つ選ばれし者、 みたいな感じでしたね!


 ――主人公最強! 俺TUEEE!


 このタグをいつからか見かけない日はないのではないか。

 そう思うくらい目にする今日この頃であります。


 もうあの作品たちの主人公たちでバトルロワイヤルしてみて欲しいです。


―――――――――――――――――――――――――


 世界最強たちが集まる世界――ナロウ。


 いまその世界で雌雄を決す闘いが――はじまる。


 殴り込みをかける者は世界の頂点に立つ――最強。


 世界に知られた最強を迎え撃つの者もまた――最強。

 

 真の最強は――――誰だ?――――― 


 ――Coming Soon...


――――――――――――――――――――――――――

 

『逃走中』のナレーターの方の声で脳内再生できました。 


 私の中ではいつまでたっても、範馬勇次郎が最強の代名詞です。

 ドアノブ事件? 麻酔銃捕獲事件? そんな過去はありません。いいですね?

 

 話を戻しまして、なぜ「主人公最強」「俺TUEEE」がこんなにも多いのでしょう。


 おそらく読み専の方でもその理由を考えたとき、さほど悩まないでしょう。

 ――書くのが簡単そう。


 ありていに言えば、はい。そうです。

 ただ書き始めるのは簡単でも、書き続けることは難しいです。


 また意外に思われるかもしれませんが、主人公最強界隈も一枚岩でありません。

 そのあたりを書き手視線で掘り下げてみようと思います。


 そもそも主人公最強に一枚も二枚もあるのか、と。


 主人公最強! 無双無双むそーーう!


 こういうのでしょうと。

 そう思われるかもしれません。


 はい。その通りです。

 

 結果を見ると一緒です。

 物語として見た時に、最後はその圧倒的な強さで蹂躙します。


 しかし、それでも物語なのです。


 物語には見せ場が必要です。

 導入ならまだしも、物語に何の展開もなく、

 敵が来た⇒主人公が攻撃⇒勝利

 ⇒敵が来た⇒主人公が攻撃⇒勝利

 ⇒敵が来た⇒主人公が攻撃⇒勝利――。

 この無限ループを誰が見たいと思うのでしょう。


 見せ場とは葛藤の克服です。

 物語では必ず登場人物が悩み、苦しむものです。

 その葛藤を乗り越えるのが物語です。


 しかし、主人公は最強です。

 物語で最も強いものです。


 では、主人公最強でどうやって見せ場を作るのか。

 物語には大きく三つの選択肢があります。


 一つ、周りに制約を課す。

 主人公ではなく、主人公に近しい登場人物に葛藤を与えます。

 主人公は物語のデウスエクスマキナです。最終兵器です。

『ワンパンマン』がこれに該当するのではないでしょうか。

 王道の最強ものです。噓偽りのない主人公最強物語!


 二つ、主人公に制約を課す。

 主人公に本気を出せない葛藤を与えます。

 本来の実力は最強だけど、制約のせいで苦しみます。

『アンパンマン』がこれに該当するのではないでしょうか。

 古き良き最強ものです。適度な緊張感が魅力の主人公最強物語!


 三つ、主人公最強(いつとは言っていない)

 最初は主人公が最強はありません。

 葛藤を乗り越えて、やがて最強へと至ります。

 Web小説の主流ではないでしょうか。

 主人公最強界の異端児。亜種主人公最強物語! 


 三つ目を主人公最強物語に加えるかは諸説ありますが、タグで「主人公最強」と明言されていますので、主人公最強物語なのでしょう。

 上記以外の種類の主人公最強物語もありますが、おおよそは上記の三つです。


 異論は認めます。


 ここまで物語として「主人公最強」を取り上げました。「俺TUEEE」ではありません。

 細かい話を言うと「主人公最強」と「俺TUEEE」は似て非なるものです。


 誤解を恐れずに言うと「俺TUEEE」は蔑称です。

「俺TUEEE」は強者は強者だけど、格下を倒して悦に浸る人物、またはその行為を差します。

『アンパンマン』を見て「主人公最強」とは言えても「俺TUEEE」という人は少ないかと思います。


「俺TUEEE」になるかは物語の構成次第です。書き手の腕が試されます。

 また、物語のネタとして「俺TUEEE」という言葉を使われる方もいらっしゃるようです。


 ここまで「主人公最強」「俺TUEEE」を取り上げました。

 これらの物語は書き始めるのは簡単でも、書き続けるのはかなり大変だと思います。 


 物語に限らず、(おご)らず誠実でい続けることが大事ということですね!


それが劇場版では「選ばれし者だと言ったな? あれは嘘だ!」みたいなムーブをかましてきて、ふあああ、ってなりました!

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